
◆競泳・第95回日本選手権6日目(4月7日/東京辰巳国際水泳場)
塩浦慎理(イトマン東進)が男子50m自由形準決勝2組目で、21秒67の日本新をマーク。塩浦は予選から22秒00と好記録を出していたが、この準決勝で自己ベストを0秒21、従来の日本記録(21秒87)を0秒20更新。準決勝のため代表内定とはならないが、前日本記録よりも高く設定されていた内定条件の派遣標準II(21秒71)を突破するものだった。
※写真上=日本新記録樹立を確認して力こぶを作る塩浦
写真◎毛受亮介(スイミング・マガジン)
昨シーズン終了後、喉の手術を2度行ない、今季に向けての立ち上げが例年より遅かった塩浦だが、「入院している最中に、水泳に対する取り組み方をいろいろ考えていた」という。そして練習を再開するにあたり、ここ2、3年、「ウェイトトレーニング7:水中練習3」としていた練習内容のバランス比重を逆転させ、「ウェイト3、水中練習7」にすると、泳ぎの感覚が良化。さらに入院により減量した状態をそのまま維持することも奏功し、「良い感じで脱力して泳ぐことで、タイムも上がっている」と好感触をつかんでいる。
今大会の日本新記録は男子50mバタフライに続き二つ目、オリンピック種目では初となった。
塩浦は今大会、すでに100m自由形で48秒58のタイムで2位に入り、400mフリーリレーの代表基準を満たしているが、明日8日の50m自由形決勝では、さらなる記録更新で個人での代表権獲得を目指す。
構成◎牧野 豊(スイミング・マガジン)
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