※男子400m個人メドレー表彰。写真中央が優勝した松本、同左が2位の井狩、同右が3位の松田龍(佐賀・佐賀学園高3年)
写真◎榎本郁也/スイミング・マガジン
高校生スイマーのスポーツの祭典、インターハイ・競泳(名古屋市・日本ガイシアリーナ)は大会最終日を迎え、男女の個人2種目と400mメドレーリレーの予選・決勝で熱戦が繰り広げられた。新記録の樹立こそなかったものの各種目で好記録が続出。学校対抗では、男子が東京・日大豊山、女子が神奈川・日大藤沢がそれぞれ総合優勝を果たした。日大豊山は2年連続9回目、日大藤沢は初の栄冠となった。
個人最終種目となった男子400m個人メドレーは、松本周也(静岡・伊東3年)と井狩裕貴(大阪・近畿大附3年)が激しく争い、松本が4分15秒73で制した。松本は自己ベストを更新、日本水泳連盟が定めるインターナショナル標準Dを突破。200m個人メドレーとの2冠獲得となった。惜しくも2位となった井狩も大幅に自己ベストを更新、松本と同じくインターナショナル標準Dを超えるタイムをマークした。
この年代の男子個人メドレーは人材豊富で、松本、井狩のほかにも、今大会はジュニアパンパシフィック選手権出場のため欠場した大武誠之(東京・芝浦工大附3年)などの有望選手が競い合うようにして成長している。萩野公介・瀬戸大也の2強超えを目指して、ますますの健闘が期待される。
男女の100m自由形を制したのはともに神奈川県勢。男子が須田悠介(湘南工大附2年)、女子が大内紗雪(神奈川・日大藤沢2年)だった。大内は個人2種目で優勝、リレーは決勝3種目に出場して日大藤沢を女子総合優勝に導く大活躍だった。
大会では4日間を通して高校新1、大会新4が誕生、記録的にはやや寂しい結果となったが、熱戦に次ぐ熱戦で今年も高校生スイマーの祭典はおおいに盛り上がった。選手の多くは22日から始まる全国JO杯夏季大会(東京・東京辰巳国際水泳場)に出場予定。高校生スイマーの熱い夏はまだまだ続く。
なお、インターハイの大会レポート、予選・決勝全リザルトは、スイミング・マガジン10月号(9月11日発売)にてお届けします。
文◎佐藤温夏(ライター)/スイミング・マガジン
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