※男子200mバタフライで初優勝を飾った石川
写真◎榎本郁也/スイミング・マガジン
名古屋市・日本ガイシアリーナで行なわれているインターハイ競泳は大会2日目を迎え、男子1500m自由形、女子800m自由形予選と男女の個人4種目の予選・決勝が行なわれた。
会場が最も沸いたのは男子200mバタフライ。石川愼之助(愛知・中京大中京3年)が自己ベストで初めての栄冠に輝いた。フィニッシュタイム、1分57秒79は日本水泳連盟が定めるジュニアエリートA標準記録を突破する素晴らしい泳ぎだった。明日は最も得意とする100mバタフライが行なわれる。「100mと200mは全然泳ぎ方が違いますが、今日の優勝を100mへの自信にしたいです」と、明日への意気込みを語った。
男子200m自由形では、吉田啓祐(東京・日大豊山3年)が辛くも勝利を収めた。予選1位通過の石田虎流(神奈川・慶応1年)とのデッドヒートを制した。タイムは1分50秒32と4月の日本選手権でマークした自己ベストにはおよばなかったが、前日の400m自由形に続く2種目制覇を成し遂げ、「自分にできることは結果を出してチームを総合優勝に近づけること」と日大豊山のキャプテンとしての責任を果たし、安堵の表情を浮かべていた。
女子50m自由形は、戦前の予想通り、大内紗雪(神奈川・日大藤沢2年)が25秒33で初優勝。自己ベストには届かなかったが、日本選手権、ジャパンオープンに続き日本水泳連盟の定めるインターナショナル標準記録(D)を突破した。昨年は世界ジュニア選手権のためインターハイを欠場したため、今年が初出場。「全国中学とも違う雰囲気です。リレーもあってキツいところもありますが、楽しんでいきたいと思います」と語っていた。
男子100m背泳ぎには新星が登場! 予選を1位で通過した木下周勇(大阪・近畿大附2年)が56秒03をマーク、初優勝を飾った。フィニッシュタイムはナショナル標準を超える好タイム。中学3年以来のナショナル突破となった。毎年12月に行なわれている日水連主催の中高生選手が対象のナショナル合宿への参加切符を手に入れた。
大会2日目のインターハイも熱いレースの連続となったが、新記録樹立はなく、記録面ではやや寂しい結果となった。
岡山県・児島市で行なわれている全国中学校大会では今日から決勝が始まり、明日からはインドネシア・ジャカルタでアジア大会・競泳がスタートする。各地から届く結果も楽しみにしつつ、明日も高校生スイマーの熱戦に期待しよう!
文◎佐藤温夏(ライター)/スイミング・マガジン
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