
※屋外プールながら、100m背泳ぎで世界新をマークしたベイカー
写真◎Getty Images
パンパシフィック選手権(パンパック)の米国代表選考会を兼ねた全米選手権が7月25~29日の5日間、米国カリフォルニア州アーバインで開催され、パンパックの米国代表が男子25名(残り1名は検討中)、女子26名の競泳代表が決定した(OWSは男女各2名の計4名)。
今大会は今年のジュニアパンパック、来年の世界選手権、ユニバーシアード大会、パンアメリカン(南北米大陸)大会の選考対象大会にもなっていたが、トップ選手にとっては、パンパックのA決勝、B決勝も世界選手権の選考対象レースとなっているだけに、複数種目を兼ねる選手にとっては、その位置付けはまちまちだったが、それでもさすがは競泳大国、レベルの高いレースがいくつも見られた。
まずは女子編から。
もっとも活躍が目立ったのは21歳のキャスリーン・ベイカー。昨年の世界選手権100m背泳ぎ2位、200m背泳ぎ3位に入っていたベイカーだが、100mで58秒00(前半50m27秒90)の世界新記録をマーク。パンパックでも対戦するカナダのカイリー・マスが昨年の世界選手権優勝時に樹立した世界記録を0秒10更新し、会場を大いに盛り上げた。ベイカーは200m背泳ぎでも2分6秒43(同着優勝)、200m個人メドレーも2分8秒32の大会新で制し、3冠に輝いた。
また、16歳のリーガン・スミスもワールドクラスの泳ぎを背泳ぎで披露。100mでは58秒83の3位(ちなみに2位のオリビア・スモリガも58秒75)、200mではベイカーと同着優勝と、ともに自己ベストで代表入りを決めている。このスミスも、昨年の世界選手権200mですでに8位入賞を果たしていた選手で、ベイカーともに2年後の東京五輪に向けて、注目すべき選手として名乗りを挙げてきた。

女子100m背泳ぎで3位に入ったスミス(左/右はベイカー)は200mと合わせて、世界トップレベルへの階段を上り始めている
写真◎Getty Images
女子では活躍の目立った選手がまだまだいた。
昨年の世界選手権100mバタフライ3位の24歳、ケルシー・ダリア(旧姓・ウォレル)が同種目を56秒83で優勝。50mバタフライでは自身が保持していた米国記録と同タイムの25秒48をマークしており、池江璃花子のライバルとして覚えておきたい選手だ。女子400m個人メドレーでは、21歳のアリー・マキューが予選で自己ベストを5秒以上更新すると、決勝でも第一人者のリー・スミスを抑え、4分34秒80で優勝し、専門の1500m自由形(16分2秒56で2位)と合わせて代表権を獲得した。

結婚して新たなスタートを切ったダリア。池江との対決が楽しみである
写真◎Getty Images
リオ五輪金メダリストでは、シモーネ・マヌエルが100m自由形で52秒54、50m自由形を24秒10で2冠、女子自由形の絶対女王・ケイティ・リデキーは200m(1分54秒60)、400m(3分59秒09)、800m(8分11秒98)で貫禄の3冠で、1500m自由形は出場を見送った。平泳ぎのリリー・キングは、100mで1分5秒36で200mは2分25秒31で5位に終わっている。
構成◎牧野 豊/スイミング・マガジン
※アリーナはパンパシフィック選手権2018のゴールドパートナーです。
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