前回のストーリーでは、競技におけるリーダーシップの重要性と、日本に限らず、スポーツ界ではリーダーシップがきちんと教えられてこなった状況を、事例をあげて報告した。今回、タイミングよく、アメリカで最も信頼の置かれている競泳雑誌『スイミング・ワールド』の姉妹誌『スイミング・テクニック』の最新号で、「リーダーシップと性格が結果をもたらす」(Ralph L. Pim:Ed.D教育学博士)という興味深い記事が掲載された。
今回からは、複数回にわたって同記事を解説してみたい。
優れたリーダーに共通する5つの項目
PIM教授のチームは2010年から2012年にかけて、スポーツ界、ビジネス界、さらには軍隊において優れたリーダーにどのような共通項があるのかを調べた。そこには以下の5つのポイントが見て取れたという。
1. 信頼されていること
2. 目標をしっかりと持っており、それを達成するための目的、情熱、身を捧げるコミットメントを示すことができる
3. 本人、そしてチームメンバーの能力を信じている
4. 精神的にタフであり、集中力がある
5. チームメンバーの全員に目を配り、すべてのメンバーの目標達成を目指している
記事が指摘しているもうひとつの重要なポイントは、個人とチームの成功は、その組織の「カルチャー(文化)」の副産物だとしていることだ。日本では特にこの「カルチャー」と結果との相関については、歴史的に軽視されがちであった。例えば「とにかく苦しくても根性でカバーする」などの旧来型の考え方がこの対局として強く存在してきたことも事実だ。記事は、チームカルチャーは、メンバー全員の「創造性ある考え方と行動」の「賜物(たまもの)」とする。チームメンバー全員が信じる方向を一致させ、その行動によって結果をもたらす。そのためにはチーム全体の「性格」を整えて、メンバー全体を目標に向かって協力させなければならない。チーム全体の「性格」が整えば整うほど、一人ひとりのメンバーはその役割・責任をより強く意識し、チーム全体の成功に貢献する傾向が見られたという。これはおそらく、スポーツ競技でもビジネスにおいても同じであろう。
大事なのは目標への認識を共有すること
すべてのチームには、まるで家族や個人のように「性格」が形成される。それがカルチャーに育っていく。それは、その方向に「もっていく」ときもあれば、自然に「そうなってしまった」ということもあるだろう。しかし、大事なことは指導者やチームメンバーが目標達成だけでなく、「我々は、どのような性格を持つ・どのようなカルチャーのチームを目指すのか」ということを、選手と指導者がお互いに話し合い、理解を深めていくことの重要性は非常に大きいと言えそうだ。
*次回はさらに、リーダーシップにまつわる議論について、報告していきます。
文/望月秀記
参考文献:「SWIMMING TECHNIQUE」November 2017
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