12月8日(日)に開催された、さいたま国際マラソンで代表チャレンジャーの部に出場した弓削田眞理子さん(61歳、埼玉おごせ石川眼科)が全体18位の2時間56分54秒をマーク。女子60代マスターズ世界記録を突破した。
写真上=緊張しながらも記者の質問に答える弓削田さん
撮影/中野英聡(陸上競技マガジン)
今回で102回目のフルマラソンという弓削田さんは、今年11月3日に行われた下関海響マラソンで2時間59分15秒(グロスタイム)の女子60代マスターズの世界記録を突破したばかり。「下関ではゴールした瞬間に涙が出たけど、今回は泣かなかったね」と笑顔を見せた。2017年の東京マラソンで2時間58分15秒(当時58歳)。下関海響マラソンと今回で3回目の3時間切りとなった。
学生時代は中学から陸上部に所属しており、大学は埼玉大を卒業。地元・埼玉でのマラソンだが、参加は今回が2回目。沿道には、仲間がサンタなどのコスプレをして応援に駆けつけたという。仲間にピーキングが下手と言われているそうで、11月に3回フルマラソンを走った後は、おとなしくしていたといい、調子も良かったのだとか。
「仲間の応援があったから、頑張れました。10㎞まではペースを抑えていましたが、そこからは気象条件が良かったこともあり、どんどんペースが上がっていきました。埼大通りでは、懐かしい道にうれしくなって気持ち良く走れました」
起伏のあるコースにも対応するため、赤城山、榛名山にも出向いて練習を重ねた。現在、狭山経済高で教鞭をとる弓削田さんは、高校生とも一緒に走っていると話す。学校が早く終わる日には稲荷山公園の1.2㎞の周回コースで多い時は20周走ることも。
61歳での自己記録更新に驚きながらも喜びを語った弓削田さん。今後の目標を聞かれると150回までは走りたいと笑顔を見せた。弓削田さんの挑戦はまだまだ続きそうだ。
文/常盤真葵(陸上競技マガジン)
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