第103回日本選手権最終日、男子110mHでは、高山峻野(ゼンリン)が自身の保持する13秒36の日本タイ記録を再びマークして2年ぶり3度目の優勝を飾った。すでに参加標準記録を突破している高山はドーハ世界選手権の代表に内定。同タイムながら着差ありの2位には泉谷駿介(順大2年)が入った。
2人が日本タイ記録をマークした男子110mH決勝。1000分の2秒差で制した高山峻野(左)がドーハ世界選手権代表に(写真/田中慎一郎・陸上競技マガジン)
高山峻野選手のコメント
「泉谷君にスタートから出られるのは予想していました。でも、思ったより前に出られたのでちょっと焦りました。中盤は隣りを意識し過ぎて崩れてしまって。(泉谷選手を)逆転した感じはなくて、ずっと前に出られていた感じがあって、トルソーしたときにちょっと左を見て、そのときに負けている感じがしたので、まさか勝っているとは思いませんでした。向かい風でこんなタイムが出るとは思っていなかったので驚いているんですが、泉谷君に付いて行っただけ。そんなに僕は速くない。二人で出した13秒36だと思います。(世界選手権内定は)もちろんうれしいんですけど、現段階で世界で戦えるレベルにはないので、まずは自己ベストを更新して、地力を上げていけたらなと思います。ハードル全体のレベルが上がってきているので、もっとみんなで競り合って、タイムを更新していけたらと思います」
泉谷駿介選手のコメント
「準決勝のタイムが良くなかったので、決勝に向けて焦りがありました。やはり、決勝で世界選手権の参加標準を切らなければいけないというプレッシャーがあって、怖くて不安でした。初めてこんなに緊張しました。高山さんに後半並ばれて、抜かれて、もう一度追い抜こうと思ったが届きませんでした。記録的には13秒1~2台を出したかったのですが、良いレースができたと思うし、楽しかったです。まずは、7月のユニバーシアードで3位以内を狙いたいです」
最終日には、男子走幅跳で7m98(-1.1)を跳んで優勝した橋岡優輝(日大3年)、女子5000mを15分22秒53で制した木村友香(資生堂)がドーハ世界選手権代表に内定。すでに100mで代表内定しているサニブラウン・アブデル・ハキーム(フロリダ大)は200mも20秒35(-1.3)で制し、この種目でも代表内定となった。
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