※写真上=昨年の箱根駅伝予選会日本人先頭集団。チームと個の争いが存在する
写真/井出秀人(陸上競技マガジン)
10月13日、東京・立川で第95回箱根駅伝予選会が開催される。予選会はチーム上位10名の合計タイムで争われるため基本的にはチーム戦だ。
そこで執られる基本的な戦略をざっくりと説明すると①エースはしっかりと貯金を作り、②残る選手は集団で走り大きく遅れないようにする、という2点となる。
ここでは各校のエースとなり、先頭争いを繰り広げそうな選手に注目していく。
17年ユニバーシアードのハーフマラソン金メダリスト。今季は予選会からの出場となった名門・駒澤大の復活へのキーマンだ。昨季の箱根駅伝では1区を走り区間3位、2月の丸亀ハーフでは1時間01分58秒とハーフの距離に不安はない。今季は4月に10000mでも自己ベストを更新。充実の夏合宿を過ごした。チームは箱根駅伝予選会、全日本大学駅伝、箱根駅伝で1位を狙う“2.5冠”を目標に掲げる。まずはエースとしてこの予選会で日本人トップの走りをして、チームに弾みを付けたい。
自己ベスト=10000m:28分38秒70(大4)、ハーフ:1時間01分58秒(大3)
3000mSCの16年リオ五輪代表で今夏のアジア大会銅メダリスト。フラットレースでもその実力は疑いようがなく、10000mの27分47秒87は日本人学生歴代4位を誇る。箱根駅伝でもこれまで3年連続でエースが集う“花の2区”を担当している。今季は5月の関東インカレ1部で5000m2位、10000m3位と日本人トップ。日本選手権では3000mSCで優勝し、アジア大会は前述のとおり。予選会では留学生たちとの争いにも注目だ。
自己ベスト=10000m:27分47秒87(大3)、ハーフ:1時間02分46秒(大2)
昨季はまさかの予選会敗退となった名門・明治大。復活を期す今季だが、エースの坂口裕之(4年)が箱根駅伝予選会のエントリーから外れた。その坂口に代わってチームをけん引するのが阿部だ。今季は関東インカレ1部5000mで3位に入ると、日本選手権5000mでも5位入賞を果たすなど実績は十分。6月の全日本大学駅伝予選(10000m)では各校のエースがそろう4組で2位と塩尻に先着。これまでにハーフの経験は1回だけだが、距離を克服できれば上位争いに加わるだろう。
自己ベスト:10000m:28分27秒56(大3)、ハーフ:1時間03分28秒(大2)
箱根駅伝切っての名門校である中央大において、異色のエースともいえるのが中山だ。大学入学時は持ちタイムが入部の基準に届かず準部員扱いだったが、昨季はエース級の活躍でチームを箱根駅伝に導いた。今年2月にはハーフで、春先には10000mで自己ベストを更新した。昨季の予選会では日本人2位(全体8位)。箱根駅伝で7大会ぶりのシード権を獲得するためにも予選会でエースの走りを見せたい。
自己ベスト=10000m:28分22秒59(大4)、ハーフ:1時間2分30秒(大3)
昨季の箱根駅伝2区をはじめ、これまでに三大駅伝で6個の区間賞を獲得した絶対的エースだ。今季は6月に左脚腓骨疲労骨折があったが9月中旬には練習に合流。33回連続の箱根駅伝出場を目指すチームにとってはこれ以上ない明るいニュースとなった。ロードでの強さはこれまでの実績が示すように疑いようがない。昨季の箱根駅伝予選会では2位、ハーフの自己ベストも現役学生トップだ。ケガの影響がなければ今回の予選会でも先頭争いの中心となるだろう。
自己ベスト=10000m:27分56秒47(大2)ハーフ:1時間00分50秒(大1)
昨季は学生トップの実力を誇った鈴木健吾(現・富士通)とともにダブルエースとして全日本大学駅伝優勝に貢献した。駅伝では1区で強さを見せており、終盤まで集団に身を置き抜け出すレースパターンを得意とする。今季は春先に故障があったものの、夏前には復調。7月のホクレンディスタンスチャレンジ士別大会10000mでは蒸し暑いなか自己ベストに10秒と迫る28分35秒41を記録。夏合宿でもチームをけん引した。今季はエース、そして主将として走りでチームを引っ張っていく。
自己ベスト=10000m:28分25秒27(大3)、ハーフ:1時間04分21秒(大3)
昨季の箱根駅伝予選会で序盤から飛ばすと10km過ぎから山梨学院大のニャイロを徐々に引き離し、予選会歴代2位となる57分27秒をマークし個人1位となった。今季は関東インカレ2部、そして日本インカレともに5000m、10000mで二冠を獲得。これまでハーフの経験はないが、大崩れすることは考えにくく今季も1位候補だ。箱根駅伝初出場を目指すチームのためにも、1秒でも多く稼ぎたい。
自己ベスト=10000m:27分52秒74、20km:57分27秒
文/陸上競技マガジン
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