箱根駅伝出場各校のエントリー選手から各チームの展望をする第16チーム目は城西大だ。前回は初出場から続いていた連続出場が13で途切れたが、最短で箱根路に戻ってきた。箱根駅伝予選会は8位での通過だが、シードを狙う力はある。
城西大エントリー選手一覧
菅 真大4 28:35.56 1:03:50
酒井 雅喜4 29:19.70 1:03:55
山本 竜也4 29:15.58 1:03:55
大石 巧3 29:11.03 1:03:44
金子 元気3 29:10.04 1:04:46
鈴木 勝彦3 29:33.29 1:05:49
中島 公平3 28:51.95 1:03:50
峐下 拓斗3 29:18.47 1:05:16
服部 潤哉3 29:26.39 1:04:19
荻久保寛也2 29:40.27 1:01:17★
中原 佑仁2 29:47.48 1:04:44
西嶋 雄伸2 28:44.15 1:03:27
宮澤 真太2 29:52.06 1:04:35
菊地 駿弥1 30:44.72 1:04:42
菅原 伊織1 29:57.90 ――
野上 亮裕1 29:46.69 ――
平均 29:27.21 1:04:22
(タイムは箱根駅伝チームエントリーの際に記載された10000m、ハーフマラソンの自己ベスト、★印が付いているものは20㎞のもの。平均は★の記録を除く)
前回は予選会で12位に終わり、初出場からの連続出場が13で途切れてしまった。前々回大会ではシード権に迫る12位で、予選会でも通過が濃厚と見られていただけに、“まさか”といえる展開だった。
しかし今季は6月の全日本大学駅伝関東予選をギリギリの9位で通過すると、10月の箱根駅伝予選会では終始、通過圏内の安定した走りで8位通過を果たした。そして11月の全日本では総合13位と課題も多く残る内容だったものの、中盤のポイントとなる4区で菅真大が区間賞を獲得するなど収穫もあった。今回の主力となる全日本を走った8人はメンバー入りを果たした。
前々回の経験者である4年生の酒井雅喜と主将の中舎優也は、今季は故障で全日本には出場していなかった。そこから酒井は間に合ったものの、前々回大会は山上り5区を走った中舎がエントリーから外れている。
「課題は大エースを作ること」と予選会時に話していた櫛部静二監督が、その思いを託していたのは金子元気と西嶋雄伸の2人。予選会では金子がチームトップ、西嶋がチーム3番手という走りを見せたが、20kmのレースで60分を切れなかったことに、少し物足りなさを感じていた。そこに菅が全日本で区間賞を獲得。この3人で往路の主要区間である1、2、4区を担当し、3区には関東インカレ2部5000mで8位に入賞した中島公平が入りそうだ。山上り5区は大石巧、服部潤哉、菊地駿弥に上りの適性を見ており、誰を起用するのか注目される。
総合力ではこれまでの城西大の歴史のなかでもトップクラスといえるだろう。課題だったエースの育成も目星がついた。目標はチーム過去最高成績となる5位だ。往路で好位置につけて、復路で粘る展開に持ち込みたい。
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