
12月10日、箱根駅伝出場各校のエントリー選手が発表された。そのエントリーメンバーを基に、各チームの展望をしていく。まずは昨年度優勝校の青山学院大から見ていこう。
青山学院大エントリー選手一覧
氏名(学年) 10000m ハーフ
近藤修一郎4 29:42.94 1:04:06
下田 裕太4 28:33.77 1:02:22
田村 和希4 28:18.31 1:01:56
吉永 竜聖4 29:10.65 1:03:36
小野田勇次3 29:59.31 1:03:42
梶谷 瑠哉3 28:52.94 1:03:48
橋詰 大慧3 28:56.06 1:02:46
橋間 貴弥3 29:08.85 1:04:38
林 奎介3 29:05.97 1:03:28
森田 歩希3 28:44.62 1:03:01
山田 滉介3 29:21.74 1:03:46
鈴木 塁人2 28:31.66 1:02:55
竹石 尚人2 14:05.00★ 1:04:59
中根 滉稀2 14:14.10★ 1:06:00
吉田 祐也2 29:17.48 1:03:55
神林 勇太1 13:59.14★ 1:04:35
平均 29:03.41 1:03:43
(タイムは箱根駅伝チームエントリーの際に記載された10000m、ハーフマラソンの自己ベスト、★印が付いているものは5000m、20㎞のもの。平均は★の記録を除く)
前回大会、山上り5区を区間8位で走った貞永隆佑、2月の東京マラソンで学生トップの2時間12分58秒で走った中村祐紀という実力者がエントリーから外れた。ただ、その影響を感じさせないのが、青山学院大の強さだろう。
田村和希、下田裕太のダブルエースに、来季のエース候補である森田歩希、鈴木塁人とエース格が充実。それに山下り6区には区間賞候補の小野田勇次も控える。他にも今季、急成長を遂げた橋詰大慧、出雲、全日本と安定した走りを見せた竹石尚人、11月の世田谷ハーフで日本人トップとなった林奎介と、選手層はトップクラスだ。
エントリータイムの10000m、ハーフマラソンの平均は共に東海大に続いて2位となっている。

出雲、全日本と安定した走りを見せているダブルエースの一人である田村。往路のキーマンとなるだろう(写真/宮原和也)

もう一人のエースである下田は出雲、全日本と不完全燃焼。箱根では前回、前々回と8区区間賞を獲得。今回は走り慣れた8区か、それとも5区か、はたまた往路での起用があるか(写真/毛受亮介)
昨年度は史上4校目の大学駅伝三冠(出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝優勝)と、箱根駅伝3連覇を達成した。その際の原動力だった一色恭志(現・GMOアスリーツ)が卒業。箱根駅伝も2区区間3位と結果を残していただけに、その穴をどこまで埋められるかがカギとなる。
1、2区は前回大会で旋風を巻き起こし、今期の全日本も制した神奈川大の山藤篤司(3区)、鈴木健吾(4年)がそのまま残り、主導権を握ることが予想される。しかし、原晋監督はそこに無理に付き合うことはせず「1区から4区までをトータルで考えて、どう山につなぐのかという連動した発想が必要になる」と話している。1、2区で神奈川大にリードを奪われるのは想定済み。1、2区をしのぎ、3、4区で巻き返すレースプランとなりそうだ。
1区は前回大会で粘りの走りを見せ区間4位の梶谷瑠哉、2区は来年度以降のことも見越して、全日本8区を区間4位でまとめた鈴木が有力。3区に田村、4区に前回区間2位の森田のエース級を投入し、首位戦線に躍り出ることができるか。
そして注目が、山上り5区。前回大会で走った貞永がメンバーから外れた。12月10日の箱根駅伝トークバトルで原監督は「下田、吉田祐也が5区の準備ができている。」と話していた。ただ、復路勝負になる公算は高く、下田を復路に回すことができれば、大きなアドバンテージを握ることができる。できることであれば下田は走り慣れた8区で起用したいのが本音だろう。5区・下田はあるのか、はたまた他に隠し玉を持っているのか注目だ。
今回の箱根駅伝は青山学院大に東海大、神奈川大の三強と言われている。しかし、レースの中心は、やはり青山学院大を中心に展開されそうだ。
(文責/陸上競技マガジン)
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