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2019-06-04

[野球食]タンパク質とビタミンで体を強化豚とさや豆のソース炒め

海老久美子(管理栄養士、公認スポーツ栄養士)

※写真上=豚とさや豆のソース炒め
写真◎ベースボール・クリニック

◎主菜

<材 料>(球児1人前)
・豚肉薄切り……150g
・長ねぎ……大1本
・ジャンボいんげんなど好みのさや豆 ……50g
・ミニトマト……5個
≪調味料≫
・ウスターソース……大さじ1~1.5
・油……大さじ1
・塩、こしょう……少々

<作り方> 約25分
1)豚肉を一口大に切り、軽く塩・こしょうをしておく。
2)長ねぎ、いんげんは大きさを合わせて斜め切りにする。プチトマトは半分に切る。
3)フライパンに半量の油を熱し、(1)を強火で炒め、色が変わったら一度取り出す。
4)(3)のフライパンに残りの油を加え、(2)を炒める。全体がしんなりしたら、(3)の豚肉を加え、塩・こしょう各少々とウスターソースを加えて炒め合わせる。

<Point!>
! レグメスは、スナップえんどう、さやいんげんなどでもおいしい。
! 肉の下味に酒やワインがあればふりかけると風味が増し、柔らかく仕上がる。

<栄養量>(球児1人分)
エネルギー 589kcal
タンパク質 31.4g
脂質     42.0g
糖質     17.9g
カルシウム 73mg
鉄      1.42mg
ビタミンA 35.5μg
ビタミンD 0.15μg
ビタミンB1 1.16mg
ビタミンB2 0.33mg
ナイアシン 11.8mg
ビタミンC 37.1mg
食物繊維  4.3g

<Pickup栄養素>
ナイアシン
ビタミンB群の一つとして、糖質、脂質の代謝に働く。脳の血行を良くしたり、皮膚の発育、消化器の働きにもかかわる。この時期の球児には不足したくない栄養素。肉、魚類に多く含まれる。

豆類と野菜類の栄養素を一気に摂取

 レグメスが旬を迎える季節になった。
 レグメスとは、未成熟豆類のこと。さやの部分が成熟しきっていないために柔らかく、さやごと食べられる豆類のことだ。

 栄養価的に言うと、豆と野菜の中間の栄養価を持ち、さやいんげん、さやえんどうなどは豆ならではのタンパク質を含みながら、カロテンも多いので、緑黄色野菜に分類されている。
 そして、さやごと食べられるということは、そのレグメスが持つ栄養素をムダなく摂れるということ。

 今回は、タンパク質とビタミンB1が豊富な豚肉と一緒にウスターソースで炒めてみた。お弁当のおかずにもいいし、食事のおかずとしてもごはんがすすむだろう。ミニトマトも炒め合わせることで、ソース味に深みが増す。

 味付けは、塩、こしょうとウスターソースのみのシンプル調味なので、マネジャーはもちろん、選手自身でも作れるはずだ。

 使う野菜はお好みのものでアレンジ可能。レグメスが緑色なので、赤や黄色のパプリカを入れればさらにカラフルなひと皿になる。

《PROFILE》
海老久美子(えび・くみこ)
立命館大スポーツ健康科学部副学部長。管理栄養士、公認スポーツ栄養士、博士(栄養学)。全日本野球協会医科学部会委員。JOC強化スタッフ。ジュニアからトップまで、各種目のアスリートへの実践的な栄養教育・サポートを実施。著書に『野球食』『野球食Jr.』『野球食のレシピ 』『女子部活食』(小社刊)などがある。

文責◎ベースボール・クリニック

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