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2020-10-13

【BBMカードコラム #2020-22 2020BBMベースボールカード 読売ジャイアンツヒストリー1934-2020】9年連続優勝&日本一という偉業は、まさに「空前絶後」

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BBMカードの編集担当が担当アイテムについて考えることを綴るのがこの連載。今回は、未曾有の9連覇を果たした川上哲治監督の業績について改めて振り返ります。


川上哲治監督の業績を改めて振り返る


今季、巨人の原辰徳監督が史上13人目の1000勝監督となり、川上哲治監督の1066勝を超えて球団歴代の最多勝監督となったことが話題になりました。しかし、それでもなお川上監督の数字はいささかも色褪せるものではありません。川上、原、両監督の成績を比較すると、こんな感じになります。

【監 督】川上哲治
【在 籍】14年
【試 合】1866
【勝 利】1066
【勝 率】.591
【優 勝】11回
【日本一】11回

【監 督】原 辰徳
【在 籍】14年
【試 合】1953
【勝 利】1084
【勝 率】.573
【優 勝】8回
【日本一】3回
※原監督の成績は10月11日現在

勝率.591は1000勝以上した監督の中で2番目(注)。11度出場した日本シリーズで全て勝利し、65年から73年にかけて9年連続優勝&日本一という偉業は、まさに「空前絶後」。

川上監督で驚くのは成績以外に、年齢にもです。58年に現役を引退後、2年間のコーチ修行を経て61年より監督に就任しますが、その年まだ41歳。今季の12球団の監督の中で最も若いのが楽天の三木肇監督の43歳。今シーズンの現役最年長選手は阪神の福留孝介で、これも43歳。41歳というと能見篤史(阪神)、五十嵐亮太(ヤクルト)、石原慶幸(広島)と同い年なのです。時代背景の違いはあると思いますが、若くしての就任だったわけです。

そして、14シーズン指揮を執ってV10を逸した74年限りで退任したのですが、その年、年齢はまだ54歳だったのです。今季、原監督は62歳、ソフトバンクの工藤公康監督は57歳、中日の与田剛監督が55歳ですから、その若さが分かるでしょう。

川上監督はその後、少年野球教室で精力的に全国を回っていましたが、若くしての引退だっただけに、その後他球団で指揮を執ってみたいと思ったことはなかったのでしょうか。また、川上に監督を要請しようとした球団はなかったのでしょうか。同氏は結局、その後球界に戻ることなく、13年10月に93歳で亡くなられたのですが、その胸に去来したのは、どんな思いだったのでしょうか。(しゅりんぷ池田)

(注)1000勝監督の中での最高勝率は南海の鶴岡(山本)一人監督の勝率.609。46~68年の23年間という長期政権ながら通算で6割超えの勝率をキープしたのは驚きですが、優勝回数は川上監督と同じ11回で日本一も2回のみ。年間勝率が6割を超えながら優勝できなかった年が5シーズンもあったのです。当時のパ・リーグの上位チームと下位チームの実力が大きく乖離していたことが影響したのかもしれません。

03 未曾有の9連覇
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09 川上哲治
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