陸上競技の現日本記録を上回る記録が発見された。

 男子1000m
 2分22秒8 1959年8月23日

 見つかったのはU20日本記録を上回るもので、陸上競技マガジン記録部が記録を整理している中で発見した。

 中央大学1年(19歳)の渡辺国昭がトリノ(イタリア)でのユニバーシアード(1959年)に向けた海外合宿中にマークしたもので、当時の日本記録。記録が出にくい土のトラックで出されたものだが、現在のU20日本記録(2分24秒21)を1秒以上上回っている。

 日本陸連は現在3つのカテゴリーで日本記録を公認しており、渡辺の記録はU20に該当するもの。
(1)日本記録
(2)U20日本記録
(3)U18日本記録
※いずれも室内日本記録を別途公認している。

 U20の対象になるのはその年の12月31日時点で20歳未満の選手。通常は大学1年生以下が該当するが、早生まれの選手は大学2年生でも対象になるため、生年の確認が必要になる。渡辺の活躍から生年月日がその後に判明していたため、今回、U20の対象記録であることが特定された。

 渡辺は岐阜・長良高校時代からスピードが持ち味で、800mの高校記録を1分57秒7から1分53秒7に、1500mの高校記録も4分02秒1から3分58秒1にまで更新。3年時には1500mと5000mの2冠でインターハイの男子総合初優勝、全国高校駅伝でも2年連続1区区間賞を獲得。中央大学1年時の日本インカレ(7月)では800mと1500mの2冠を手にし、その年のユニバーシアードでは両種目で日本新記録を樹立して3位になっている。

 東京五輪(1964年)でも1500mでの活躍が期待されたが、ケガで断念。79歳になった現在は岐阜県の美濃加茂市で喫茶店とギャラリーを兼ねた「ふくろうの館・森の逍遥」を営む傍ら、子どもたちを対象に陸上競技のアドバイスを送っている。

 U20日本記録(男子28種目、女子30種目)のなかで最古のものは、今から37年前の1983年に樹立された男子3000mSCの記録。渡辺の1959年は今から61年前で、大きく遡る。この年は陸上競技マガジンが毎年発行している記録集計号の第1号が発行された年。
 記録発見のきっかけになった『記録集計号2019』は、3月14日(土)発売。

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