2019年全国高校野球選手権大会14日目は履正社(大阪)対星稜(石川)の決勝戦。ともに初優勝を狙う。試合は14時プレーボール。
打線好調の履正社
履正社は5試合連続で2ケタ安打をマークし、1試合平均得点は8.2と打線が好調だ。霞ケ浦との1回戦では鈴木寛人から3回途中までに7点、津田学園との2回戦では前佑囲斗から3回までに6点、明石商との準決勝では中森俊介から初回に4点を奪った。好投手を早いタイミングでとらえて勝ちパターンに持ち込んでいる。原動力となっているのが一番の桃谷惟吹で、全試合で第1打席に安打を放ち、そのうち3試合で初回に得点した。さらに四番の井上広大は5試合で11打点をマークし、打率は.429に上る。
写真/田中慎一郎
投手陣はここまで清水大成、岩崎峻典の2投手が登板。決勝では準決勝で登板のなかった清水大成の先発が予想される。清水は1回戦こそ6回途中で降板し、5失点の内容だったが、2回戦では津田学園を準々決勝では関東一を3失点で完投。高岡商との3回戦も6回2失点で岩崎につないだ。岩崎も今大会初先発となった準決勝で明石商を相手に1失点完投。140㌔台の直球に威力があり、継投となっても計算が立つ。
投打にバランス取れた星稜
星稜は準決勝の中京学院大中京戦で打線がつながり7回までに9点を奪い、先発した奥川恭伸を87球で降板させ、決勝に備えた。奥川はここまで4試合に登板して32回1/3、385球を投げている。自責点はゼロで、3回戦では延長14回を投げながら強力・智弁和歌山打線に対してわずか3安打しか許さなかった。与四死球もわずかに5と付け入るスキのない投球を続けている。
写真/高原由佳
また、奥川を支える打線も戦いを重ねるごとに迫力を増してきた。準々決勝では仙台育英投手陣に22安打を浴びせて17得点。石川大会で準決勝からスタメンに名を連ねる大高正寛が打率.500と好調。仙台育英戦に先発した2年生の今井秀輔はその試合で本塁打を放ってアピールした。さらに一番の東海林航介、四番の内山壮真の主軸が好調をキープ。山瀬慎之助も下位で勝負強さを発揮している。
センバツは星稜が勝利
今年のセンバツでは大会初日の第3試合、1回戦で対戦している両校。その試合は星稜が奥川の3安打完封、3対0でモノにした。以来、「打倒・奥川」を指標に打力強化を図ってきた履正社のリベンジなるか、それとも再び奥川に軍配は上がるか、注目の対戦は22日14時にプレーボールとなる。
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