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2020-11-06

運命の一日【BBMフォトギャラリー29】

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2010年10月28日=東伏見 Canon Eos-1D Mark Ⅳ 24-70mm f2.8 1/200秒 ISO1600

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BBM写真部員が交代で担当するこの連載。今回は高原由佳がドラフトをテーマにドラマチックなシーンを集めてみました。

今年も悲喜こもごものドラマが展開された「ドラフト会議」。
このドラフト会議を私が初めて取材したのは2005年のことでした。以来16年間、時には指名会場で、時には指名選手の学校や会社で、いくつもの「喜怒哀楽」に接してきました。今回は北海道日本ハムファイターズを中心に私がカメラに収めた思い出のシーンをお届けします。

文/写真◎高原由佳


まずは上の写真から。2010年10月28日。この年のドラフト、最大の注目は早大・斎藤佑樹。だが、他にも大石達也(西武1位)、福井優也(広島1位)とドラフト候補を抱えるチーム側は、2日後に早慶戦が控えていることを理由に指名後の会見をセッティングしなかった。それでも野球部の合宿所前には多数のマスコミが集結。雨が降る中、斎藤は警備員にガードされながら練習場へと向かっていった。結局、斎藤の交渉権は1位4球団競合の末に日本ハムが獲得。3選手揃っての会見は11月4日に行われた。




2006年11月21日 Canon Eos-1D MarkⅡ N 24-70mm f3.5 1/80秒 ISO500

2006年11月21日、大学生・社会人ドラフト。日大の長野久義は巨人と相思相愛と見られていたが、3巡目までに巨人から声は掛からず、4巡目で日本ハムが指名。会見場で渋い表情を見せた長野は入団を拒否。社会人のHondaに進んだものの、2年後のドラフトではロッテが2位指名。ここでも入団を断り、結局2009年のドラフト1位で巨人入りを果たした。





2008年10月30日=神宮球場 Canon Eos-1D MarkⅡ 24-70mm f4.5 1/160秒 ISO800

2008年10月30日。日本ハムは東洋大の大野翔太(写真左)、広島は亜大の岩本貴裕をそれぞれ1位で単独入札。折しもこの日は神宮球場で東洋大と亜大が東都リーグの優勝を懸けて対戦。試合中に舞い込んだ朗報を受け、試合後にはライバルチームの両雄が揃って登壇。異例の合同会見となった。





2011年11月2日=早稲田大学 Canon Eos-1D Mark Ⅳ 24-70mm f4 1/250秒 ISO800

2011年11月2日。この年のドラフト(10月27日)を大いに沸かせたのは日本ハムだった。1位で巨人と相思相愛の東海大・菅野智之に敢然と入札、2球団による抽選も制してみせると(菅野は入団拒否)、7位では早大ソフトボール部の大嶋匠を指名。究極とも言える「隠し玉」に会場は騒然となった。10月上旬に日本ハムの入団テストを受けていた大学ソフトボール界のきってのスラッガーは、仮契約後の会見でも笑顔でフラッシュの嵐を浴びた。

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