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2020-12-02

野球の障壁を取り除く施策 SUPER PONY ACTION~PARTII~ ポニーリーグ

日本ポニーベースボール協会・広澤克実理事長

日本ポニーベースボール協会は12月1日、2020年から運用を開始した「SUPER PONY ACTION」の1年間を総括するとともに、来季に向けた新たな施策として「SUPER PONY ACTION~PARTⅡ~」を発表した。

「投球数制限」「国際標準バット」導入に一定の成果

 20年にルール化した「投球数制限」では、コロナ禍により予定していた集団での肩・ヒジ検診の実施が見送られたものの、主要大会を終えた5チームをサンプルとした検診では、「学童期に発症した肩・ヒジの障害に回復傾向が見られた」「障害発症者は例年より著しく低下した」と、障害予防に一定の成果が見られたとして、来季以降の施策の継続を決定。1年生を対象に義務化した「国際標準バット」の使用についても、「打撃面、守備面で好影響が得られた」として、同様に継続する。

野球の入り口から出口までをサポート

 新たに発表した「PARTⅡ」は野球人口が減少していく中で、野球をするにあたっての障壁を取り除くための施策を次々と発表した。保護者負担軽減のため、大会の「審判二人制の導入」や「アナウンスの廃止」、コロナ禍により家庭経済の悪化から野球少年・少女を守るための「野球用品提供制度」、少年・少女の夢実現をサポートする「留学支援金・給付型奨学金制度の導入」、安心して野球に夢中になれる環境を整える「直接的な就職サポート体制」を敷くのが主な内容。また、「Protect Our Nation’s Youth(国の宝である青少年の成長を守る)」とのポニーリーグの理念を学童世代にも浸透させることを目的とし、少年軟式野球国際交流会(IBA-boys)事業を継承する。

「ポニーリーグではケガや故障をさせずに、たくさんの経験を積みながら、そして勉強とも両立しながら中学生期の野球を楽しんでもらいたい。そして、高校や大学で自分が本当にやりたいことと向き合う時期になったときに、一人ひとりの選手が大きな成果を収められる土台が築けているように、さらに大きなビジョンを持って進んでいきたい」と広澤克実理事長。「野球の入り口から出口まで」を包括的にサポートする体制を整えていく。

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