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2020-12-09

【BBMカードコラム #2020-27 BBM女子プロレスカード2020 Ambitious!!】なぜ、Ambitious!!を作ったのか

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BBMカードの編集担当が担当アイテムについて思いの丈を綴る連載。今回は今年2作目の女子プロレスカードとなった「Ambitious!!」を、なぜこの時期に出したのか。絶対に失敗できない理由がそこにはありました。


春とは違ったカードを作りたい


春に続く今年2作目の女子プロレスカード「Ambitious!!」。その撮影は8月の終わりからスタートしました。

そもそも年に二度という構想自体はだいぶ前からありました。春のカードは選手数の増加に伴い、ほとんど企画カードを作れないほどの大ボリュームです。そして写真の使い方も、複数のコスチュームやガウンを使用する選手が多いので、表面に2枚使用するというスタイルが定番になっています。

なので、まったくスタイルを変えた女子プロレスカードを作りたいという思いは数年前から持っていたのです。そういう意味では、今年がBBMカード30周年という節目の年だったことは「Ambitious!!」誕生の大きな後押しになりました。


当初は9月頃の発売を想定していましたが、11月まで遅れた一番の原因は新型コロナウィルスです。観客を入れての大会開催もままならぬ状況下では、当然、スタジオ撮影などはできません。来年以降に持ち越しと一度は諦めていたのですが、そこから「なんとしてでも作らねば」という気持ちに変わったのは、やはり新型コロナウィルスが影響しています。


暑い時期の撮影だったので、屋外での水着撮影もできました。時節柄、海には行けませんでしたが……
(AWG Beginning・青野未来選手)



屋外でも距離を保つため、望遠レンズを使用しての撮影が多くなりました
(アイスリボン・藤本つかさ選手)



コロナ禍で絶対失敗できない撮影


緊急事態宣言が解除され、スポーツなど各種イベントも再開。観客を入れての大会も可能になりましたが、対面取材はNGというケースは現在でも多くあります。インタビューなどであればリモートでも可能ですが、スタジオ撮影はそうもいきません。

その点、女子プロレス団体の多くは対面での取材が可能であったため、しっかりと対策さえすれば撮影もOK。さらに幸いなことに、プロ野球のチアリーダー、パフォーマーの皆さんの撮影を経験したことで、各球団の徹底した予防対策を学ぶことができました。そのノウハウを活かし、いかに密の状態をつくらず、クラスターなどが起きないようにするかさえクリアできれば……一度は諦めていた女子プロレスカードの新作の可能性が見えてきました。

それでもやはり、大きな賭けであったことは確かです。いくら注意をしていても、敵は目に見えないウィルス。万が一、撮影現場でクラスターなどが起きてしまったら、その後の週刊プロレス選手名鑑や春のカードの撮影ができなくなることは明白です。

まさに絶対に失敗のできない撮影。でもだからこそ、トラブルなく終われば“withコロナ”の時代での撮影法が構築できる。そのため、リスクは極力減らすことになりました。

当初は「春のカード発売後にデビューした選手」がいる団体の選手で制作する予定でしたが、地方への移動を控えるために都内近郊を本拠とする団体に限定。さらに撮影の機会を減らすため、所属選手数の多い団体ということで、アイスリボン、東京女子プロレス、AWG、PURE-Jの4団体にご協力をお願いしました。フリー選手も収録されていますが、基本的にその団体に定期参戦している選手が中心です。

撮影も基本的に弊社で行い、カメラマン、編集スタッフは一人ずつに固定。他の社員の出社が少ない土日に撮影したり、空気の入れ換えやこまめな消毒など、可能な限りの対策を施しました。


極力少人数での撮影としたため、逆に時間をたっぷりかけられたのも今回の特徴。
恒例のある場所に東京女子プロレスの坂崎ユカ選手という贅沢な起用でしたが、快くそのためのポーズを何パターンも撮影させてくれました


今後の女子プロレスカードの形は…


結果的に、クラスターはもちろん、体調を崩す選手も出ることなく撮影は無事終了。8月、9月という例年よりもだいぶ早い時期に選手たちのSNSがその撮影風景の写真であふれたことから、ファンの方から「今年はもう撮影?」という驚きの声があった一方、一部のフリー選手たちの間で「今度の名鑑とカードでは、フリーはリストラされるらしい」という怪情報(?)が流れる「おまけ」もありました。

フリー選手をリストラなどしていないことは、好評発売中の週刊プロレス増刊「プロレスラー選手名鑑」を見ても明らかです! もちろん、春のカードでもリストラはありませんよ(たぶん・苦笑)。

制作期間との兼ね合いから、すべてシールサインだったことも女子プロレスカードでは異例のこと。タッグチームのコンボサインでは2枚のシールを貼らねばならないので、選手たちにはあらかじめ左右どちらか寄りにサインを書いていただいたり(さすがにトリプルサインはできませんでしたが)、さまざまな工夫を凝らしました。

今回学んだことを活かしつつ、さらに安全な体制を整え、来春発売予定の「BBM女子プロレスカード2021」の制作に入りました。春のカードは出来る限り多くの選手を収録した基本形、そして「Ambitious!!」は企画ものを中心にした応用形。ベースボールカードの1stバージョン2ndバージョンのような二本柱で、今後の女子プロレスカードを展開していく――それが担当者としての“Ambition”です。



シールサインだったので、コンボサインは写真にあまりかからないよう、
それぞれの立ち位置側2/3あたりに書いていただきました
(東京女子プロレス・舞海魅星選手、鈴芽選手)


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