
ベースボール・クリニック2月号より新連載『野球脳力向上ドリル』がスタートした。
投球動作をはじめとした野球の動作は、複雑な脳の働きにより実行されている(図)。

図 「投げる」ときの脳の実行機能
つまり、パフォーマンスを上げるためには、体だけでなく脳も鍛え、脳と身体機能の連動性を高めていく必要がある。本連載では、脳の働きを知り、脳と運動能力を健康に発達させるためのトレーニングを紹介していく。筆者は本誌で100回にわたり『スポーツ障害への対処』を連載してきた、立正大学講師で東都大学野球連盟医学委員の小山啓太氏だ。
「この10年で肩・ヒジの障害件数は顕著な増加傾向にあり、また、手術を必要とする障害の低年齢化が進んでいるのが現状です。さらには少子化を上回る勢いでの野球人口の急激な減少という喫緊の課題もあります。
スポーツを取り巻く環境も社会構造も目まぐるしく変化する中、『なぜ人はボールを投げ、打ち、走り、捕るのか?』『なぜ野球に取り組むのか?』をもう一度考える必要があります。そして、世界に誇る日本の野球競技力、良き伝統をさらに発展させ、この日本から類まれなる選手を輩出し続けるためにも、世界中の誰よりも優れたパフォーマンスを望み、より速く、強くを可能にするための身体と脳を導く鍛錬、日々の思考と練習方法を皆さんとともに考えていきたいと思い、2018年からは本連載にてお付き合いいただければと願っております」(連載本文より抜粋)
また、本連載では読者の皆さんからの質問も募集。トレーニングだけでなく、障害についてやアメリカの最新研究など、さまざまな疑問について小山氏や小山氏の共同研究者の方々が誌面上で回答してくれる。パフォーマンスアップのためぜひ活用してもらいたい。
baseballclinic@bbm-japan.co.jp
(件名「野球脳力向上ドリル」)
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