

鹿内晃輝選手(盛岡三)
この週末で、半数以上の都道府県で選手権予選大会が始まった。3年生にとっては最後の大会であり、各地で暑い日差しにも負けない熱い戦いが繰り広げられていることだろう。
とはいえ、甲子園は狭き門。勝者がいれば必ず敗者がいる。早くも夏が終わってしまったチームは悔しさを力に変え、また前を向いてほしい。新チームの始動が早まったことをアドバンテージと捉え、この期間にチームの方針を検めるのもいいだろう。
7月15日発売の「ベースボールクリニック8月号」では加圧トレーニングを特集。加圧トレーニングを練習に取り入れている久留米商(福岡)と盛岡三(岩手)の公立2校を取り上げている。夏の大会後から何か新たな取り組みを始めたいというチームには参考にしてもらいたい内容となっている。
特集で取り上げた盛岡三は、柴田護監督の就任2年目の2010年から加圧トレーニングを行っている。導入のきっかけは「短時間で効率的な筋力トレーニングを行いたい」という思いからだった。
盛岡三は1973年と89年の2度、夏の甲子園に出場したことがあり、「盛岡三で野球がやりたい」と入学してくる選手もいるほど、野球部の活動は盛んだ。その一方で、県内で上位の進学校でもあり、部の活動時間は授業終了の16時10分から完全下校19時までの間と限られている。
こうした環境の中では技術練習と筋力トレーニングを同時に行うのは難しく、どうしても筋力強化が後回しになってしまっていたという。
そんな時に、同じメニューでも倍以上の効果をもたらすという特長を持つ加圧トレーニングを知り、導入に至った。加圧トレーニングを始めた翌年の夏には早速成果が表れ、盛岡三は岩手大会準優勝。以降、現在まで加圧トレーニングは続けられている。
レギュラーの選手は朝練習の1時間の間に加圧トレーニングを行い、放課後は技術練習に専念するなど、当初の目的であった効率的な筋力トレーニングが可能となっている。さらに、柴田監督曰く効率性以外の副次的な効果も見られたという。
加圧トレーニングの基礎知識や効果、練習メニューなどの詳細は、ぜひ本誌をチェックしてほしい。
www.amazon.co.jp/dp/B0723C23WJ

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