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2021-01-11

【NFL】ブラウンズが宿敵に歴史的勝利、レイブンズもリベンジ、セインツは順当勝ち

【レイブンズ vs タイタンズ】レイブンズQBジャクソンが48ヤードを走ってTD=photo by Getty Images

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米プロフットボールのNFLは、現地1月10日(日本時間1月11日)、ワイルドカードプレーオフの残り3試合が行われた。
AFCのボルティモア・レイブンズ(シード順5位)対テネシー・タイタンズ(同4位)は、レイブンズがタイタンズを、クリーブランド・ブラウンズ(同6位)対ピッツバーグ・スティーラーズ(同3位)は、ブラウンズがスティーラーズを降した。NFCのニューオーリンズ・セインツ(同2位)対シカゴ・ベアーズ(同7位)は、セインツがベアーズを破った。

レイブンズディフェンス、「キング」ヘンリー封じ込む
ボルティモア・レイブンズ○20-13●テネシー・タイタンズ

レイブンズが、1年前のプレーオフ・ディビジョナルラウンドで完敗した因縁の相手、タイタンズにリベンジした。
序盤に主導権を握ったのはタイタンズ。QBライアンタネヒルからWRのA.J.ブラウンへの3本のパスを重ねてタッチダウン(TD)で先制した。直後のレイブンズのオフェンスで、QBラマー・ジャクソンのパスをCBマルコム・バトラーがインターセプト。このチャンスでもフィールドゴール(FG)を決め、10-0とした。
追うレイブンズは第2クオーター4分、Kジャスティン・タッカーのFGを決めた。さらに次のオフェンスでは、QBジャクソンがスクランブルから48ヤードを快走しTD、同点とした。


【レイブンズ vs タイタンズ】昨年のリベンジを果たしたレイブンズQBジャクソン=photo by Getty Images
【レイブンズ vs タイタンズ】昨年のリベンジを果たしたレイブンズQBジャクソン=photo by Getty Images

後半に入ると、オプションからのQBキープ、RBのランに加え、ジャクソンのパスも決まりだしたレイブンズ。第3クオーター6分にルーキーRBのJKドビンスのランでTDを奪って逆転。タイタンズはKゴストコウスキーのFGで反撃するが、レイブンズもタッカーが51ヤードのFGでリードを再びリードを広げた。
7点を追うタイタンズだったが、第4クオーター残り2分で、QBタネヒルがレイブンズCBマーカス・ピータースに痛恨のパスインターセプトを喫した。レイブンズはジャクソンの33ヤードのランで攻め込むと、大型バックのガス・エドワーズのランでボールをイートし、逃げ切った。
レイブンスの勝因は、今季2000ヤードラッシャーとなったタイタンズRB“キング"デリック・ヘンリーのランを18回40ヤードと徹底的に封じたこと。LBやDBが速い上がりで、ヘンリーが加速する前に足元に飛び込んでタックル、ダウンフィールドに出さなかった。

【レイブンズ vs タイタンズ】ラン40ヤードと封じ込まれたタイタンズRBヘンリー=photo by Getty Images
【レイブンズ vs タイタンズ】ラン40ヤードと封じ込まれたタイタンズRBヘンリー=photo by Getty Images

昨シーズンはリーグMVPとなりながら、プレーオフでタイタンズディフェンスに苦杯を喫したQBジャクソンだが、この日はオフェンスをけん引した。第2クオーターのビッグプレーでリズムをつかむと、ラン136ヤード、パスでも179ヤードと、相手のタネヒルの165ヤードを上回った。
レギュラーシーズンでは、11月の後半から3連敗を喫して、一時はプレーオフ進出さえも危ぶまれたレイブンズだったが、この勝利で6連勝。しり上がりに調子を上げて、バッファロー・ビルズとの対決に臨むことになった。

セインツオフェンスがロングドライブで試合を支配
ニューオーリンズ・セインツ○21-9●シカゴ・ベアーズ

攻守の地力に勝るセインツが、後半に効果的なロングドライブでベアーズの粘り強い守りを攻略して加点、押し切った。

【セインツ vs ベアーズ】ベアーズディフェンスのタックルをかわすセインツRBカマラ=photo by Getty Images
【セインツ vs ベアーズ】ベアーズディフェンスのタックルをかわすセインツRBカマラ=photo by Getty Images

第1クオーター、この試合に向けてインジュアリーリザーブからロースターに復帰したエースWRのマイケル・トーマスがQBドリュー・ブリーズからの11ヤードのTDパスをキャッチして先制した。しかし、セインツはその後、オフェンスがドライブするものの、FG失敗や、ファンブルロストなどで、得点を重ねられず。一方ベアーズは、第2クオーターにKカイロ・サントスのFGで3点を返し、3-7で折り返した。
第3クオーター、セインツは、自陣15ヤードから7分以上をかけたロングドライブ、最後はブリーズからRBラタビアス・マレイにTDパスが決まってリードを広げた。セインツは第4クオーターにも、15プレーで9分近くをドライブすると、新型コロナ感染症によるリザーブから復帰した、万能RBアルビン・カマラがエンドゾーンに走り込んでTDを決め、ベアーズを突き放した。
その後もセインツは、5分近くドライブして、ゴール前からブリーズがキーププレーでTDを狙ったが、オフィシャルリビューで覆った。
ベアーズは、残り2分、自陣1ヤードからのドライブ。試合残り3秒でQBミッチ・トゥルビスキーから元セインツのTEジミー・グラハムにTDパスを決めて一矢を報いた。
セインツは、ファーストダウン27、タイムオブポゼッション38分58秒で試合をコントロール。大量点こそ奪えなかったがベアーズに付け入るスキを与えなかった。

【セインツ vs ベアーズ】勝利を喜ぶセインツQBブリーズ=photo by Getty Images
【セインツ vs ベアーズ】勝利を喜ぶセインツQBブリーズ=photo by Getty Images

パス265ヤード2TDと堅実なパフォーマンスで、ポストシーズン通算9勝目を挙げたブリーズは1月15日で42歳になる。次週はディビジョナルラウンドで、バッカニアーズの43歳トム・ブレイディとレジェンドQB対決となる。


ブラウンズが「宿敵」スティーラーズに歴史的な勝利
クリーブランド・ブラウンズ○48-27●ピッツバーグ・スティーラーズ

ブラウンズが、地区内ライバルのスティーラーズのミスに付け込んで序盤で大量点。その後の反撃を押さえて歴史的な勝利を挙げた。
第1クオーター、スティーラーズのオフェンスの最初のプレーで、Cマーキース・パウンシーがスナップミス。転がったボールをブラウンズがエンドゾーンで抑えて先制した。スティーラーズは、その後、大黒柱のQBベン・ロスリスバーガーが第1クオーターだけで2度インターセプト。ブラウンズはそのたびにTDを決めて、第1クオーターで28点をリードした。
【ブラウンズ vs  スティーラーズ】宿敵スティーラーズを撃破し、喜ぶブラウンズQBメイフィールド=photo by Getty Images
【ブラウンズ vs  スティーラーズ】宿敵スティーラーズを撃破し、喜ぶブラウンズQBメイフィールド=photo by Getty Images

第2クオーター、スティーラーズはRBジェームズ・コナーのTDランで21点差と差とするが、ブラウンズはQBベイカー・メイフィールドのTDパスで、再び差を広げた。
第3クオーター、3回のオフェンスシリーズがすべてパントに終わったブラウンズに対し、スティーラーズはロスリスバーガーが2本のTDパスを決めて23-35と12点差まで詰め寄った。
しかし、第4クオーター、ブラウンズはメイフィールドからRBニック・チャブへスクリーンパス。チャブが40ヤードを走ってTDとしてスティーラーズを突き放した。
残り3分余り、29-45で16点差を追うスティーラーズだったが、ロスリスバーガーがLBシオネ・タキタキにこの日4本目のインターセプトを献上。ブラウンズはこのチャンスをFGにつなげ、48点目。ロスリスバーガーはその後もパスを投げ続け1TDを奪ったが、既に勝負はついた後だった。
【ブラウンズ vs  スティーラーズ】敗退が決定的となり、憮然とするQBロスリスバーガーとスティーラーズの選手たち=photo by Getty Images
【ブラウンズ vs  スティーラーズ】敗退が決定的となり、憮然とするQBロスリスバーガーとスティーラーズの選手たち=photo by Getty Images

ブラウンズは、ケビン・ステファンスキーヘッドコーチ(HC)が、新型コロナウィルス感染症に罹患して欠場。スペシャルチームコーディネーターのマイク・プリファーが代理HC、ステファンスキーが出していたオフェンスのプレーコールはアレックス・バン・ペルトオフェンスコーディネーターが担当した。チャブとカリーム・ハントの2人のRBを生かしたオフェンスで、チャンスに着実に得点した。
18年ぶりのプレーオフ出場だったブラウンズだが、勝利は1994年シーズン以来26年ぶり、アウエーでの勝利は1969年以来となった。
開幕11連勝だったスティーラーズだが、12月以降は急激に失速、プレーオフも含めた最後の6試合を1勝5敗で終えた。


この結果、1月16・17日のディビジョナルプレーオフの対戦カードは次の通り決まった。後のチームがホーム、かっこ内は日本時間。

1月16日
16時35分 ロサンゼルス・ラムズ対グリーンベイ・パッカーズ(17日6時35分)
20時15分 ボルティモア・レイブンズ対バッファロー・ビルズ(17日10時15分)
1月17日
15時5分 クリーブランド・ブラウンズ対カンザスシティー・チーフス(18日5時5分)
18時40分 タンパベイ・バッカニアーズ対ニューオリンズ・セインツ(18日8時40分)

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