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2021-01-12

【NFL】イーグルスがペダーソンHCを解任 QBウェンツは一転、残留の可能性

スーパーボウルで優勝し、ロンバルディトロフィーを手に笑顔を見せるペダーソンHC。栄冠から3年で解任となった=2018年2月、photo by Getty Images

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米プロフットボール・NFLのフィラデルフィア・イーグルスが、現地1月11日、ダグ・ペダーソンヘッドコーチ(HC)を解任した。球団が発表した。NFLのHC解任は、今シーズン7人目。2017年シーズンのスーパーボウルで優勝したペダーソンが栄冠から3シーズンで解任されたことは、米国でも驚きをもって受け止められている。またエースQBカーソン・ウェンツの去就と絡めて様々な憶測を呼んでいる。

イーグルスのペダーソンHC。今季は大きく負け越したシーズンだった=photo by Getty Images
イーグルスのペダーソンHC(中央左)。今季は大きく負け越したシーズンだった=photo by Getty Images

イーグルスは今季4勝11敗1分でNFC東地区の最下位だった。リーグトップ級の若手QBだったウェンツが、今季は深刻なスランプに陥ったことで、オフェンスが機能しなくなり、シーズン中盤から4連敗。ウェンツに替えてルーキーQBのジェイレン・ハーツを送り込んだが、なかなか勝ち星にはつながらず、二桁敗戦でシーズンを終えた。この過程の中で、ペダーソンHCとウェンツの関係に亀裂が生じたとされている。また、ペダーソンHCは、今季最終戦の対ワシントン戦で後半に、QBハーツに代えて、過去3シーズン、ほとんど実戦を経験していないQBネート・サドフェルドをフィールドに送り込む不可解な選手起用でも、議論を巻き起こした。
ただ、スーパーボウル制覇の2017年も含めて、過去3シーズンはプレーオフに進出するなど実績も残していたために、今回の解任は、予想外だった。

今季、突然のスランプで、先発から降ろされたQBウェンツ。放出を噂されていた=photo by Getty Images
今季、突然のスランプで、先発から降ろされたQBウェンツ。放出を噂されていた=photo by Getty Images

スポーツ専門局ESPNによると、イーグルスのジェフリー・ルーリーオーナーは、レギュラーシーズン終了後に、複数回、ペダーソンHCと会談した。今回の解任はその結果だという。
ルーリーオーナーは「私は、これからの数年間、なにがイーグルスとそのファンにとってベストなのかということに忠実に従った。この決定は、誰が職を保つのか、誰が解雇されるべきなのかということに基づいていたわけではない」と、解任を説明した。

今オフに、QBウェンツを放出し、ハーツを起用することが既定路線と見られたイーグルスだが、ペダーソンHCの留任が前提だった。ESPNのレポーター、ジェレミー・ファウラーは、ペダーソンHCの解任によって、ウェンツが放出されずにイーグルスに残留される可能性が増えたとみている。

ウェンツに代わって、シーズン終盤に先発に昇格したルーキーQBのハーツ=photo by Getty Images
ウェンツに代わって、シーズン終盤に先発に昇格したルーキーQBのハーツ=photo by Getty Images

ペダーソンは1968年1月生まれの52歳。選手時代はQBで、現役10年間のうち8年をグリーンベイ・パッカーズで、名パサー、ブレット・ファーブのバックアップとして過ごした。コーチに転じてからは、イーグルスのQBコーチを経て、2013年からカンザスシティ―・チーフスのオフェンスコーディネーターを3シーズン務め、2016年にイーグルスHCに就任した。2017年には、ウェンツをシーズン終盤で欠きながら、控えQBのニック・フォールズの起用が当たり、スーパーボウルで、ニューイングランド・ペイトリオッツを破って、初優勝を遂げた。就任2年目でのスーパーボウル制覇は史上8人目の快挙だった。5シーズンの通算成績は42勝37敗1分、ポストシーズンは4勝2敗だった。

スーパーボウルで優勝し、ロンバルディトロフィーを手に笑顔を見せるペダーソンHC。栄冠から3年で解任となった=2018年2月、photo by Getty Images
スーパーボウルで優勝し、ロンバルディトロフィーを手に笑顔を見せるペダーソンHC。栄冠から3年で解任となった=2018年2月、photo by Getty Images

【小座野容斉】

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