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2021-01-18

【NFL】明暗を分けた「3人のアーロン」 パッカーズvsラムズ

【パッカーズvsラムズ】無念の敗退となったラムズDTアーロン・ドナルド=photo by Getty Images

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NFCディビジョナルプレーオフ(1月16日、ランボーフィールド)
グリーンベイ・パッカーズ○32-18●ロサンゼルス・ラムズ

パッカーズのQBアーロン・ロジャースとRBアーロン・ジョーンズ、ラムズのDTアーロン・ドナルド。3人の「アーロン」の明暗がそのまま勝敗につながった。

第2クオーター、パッカーズが勝ち越したTDはゴール前1ヤードからのオフェンスだった。
右にセットしたWRデバンテ・アダムスを左端まで動かした後、もう一度右端まで全速力でモーションさせた。
マンツーマンしていたDBのジェイレン・ラムジーが戻り切れず。フリーになったアダムスにロジャースがきっちりと決めた。今季、リーグトップ級のWRと対峙してきたラムジーを封じ込んだ技ありのパスだった。

次のTDでもロジャースの技が光った。RBにフェイクを入れて右に流れたロジャースの前に立ちはだかったのはラムズのOLB、今季10.5サックのレナード・フロイドだった。ここでロジャースは絶妙のパンプフェイク、パスをカットしようと思わず飛び上がったフロイドを置き去りにしてエンドゾーンに飛び込んだ。

【パッカーズvsラムズ】技ありのパンプフェイクでラムズOLBフロイド(右)をかわしてTDを決めたパッカーズQBロジャース=photo by Getty Images
【パッカーズvsラムズ】技ありのパンプフェイクでラムズOLBフロイド(右)をかわしてTDを決めたパッカーズQBロジャース=photo by Getty Images

第4クオーターのTDは技だけでなく豪腕。196センチの長身快足レシーバー、アレン・ラザードへプレーアクションからのポストパターン。58ヤードのビッグプレーでラムズを突き放した。

RBジョーンズも良い働きを見せた。前半はRBジャマール・ウィリアムズの方が目立っていたが、後半最初のオフェンスプレーで中央を突くと、60ヤードを快走するビッグプレー。
このドライブではTDも決めた。
パスキャッチも合わせれば113ヤードをゲインしたジョーンズ。今季は2年連続1000ヤードを突破、NFL8位のパッカーズランオフェンスの中核となっている。

【パッカーズvsラムズ】ラムズDTドナルドのタックルを引きずり突進するパッカーズRBジョーンズ=photo by Getty Images
【パッカーズvsラムズ】タックルを引きずり突進するパッカーズRBジョーンズ=photo by Getty Images

ラムズのDTドナルドは、不本意なパフォーマンスだった。前週のワイルドカード、シーホークス戦で痛めた肋骨が痛み、思うようなプレーができなかった。
通常なら常にダブルチームが必要なドナルドだが、この日は1対1のシーンが度々あった。
その分他のディフェンス選手へのブロックが手厚くなり、今季NFL1位だったラムズディフェンス全体が精彩を欠く結果に。
チームとしてQBサックを1本も奪えなかった。
試合後、ドナルドは悔し涙を流した。

【パッカーズvsラムズ】チームメートと共に、試合前に勝利を祈るラムズDTドナルド=photo by Getty Images
【パッカーズvsラムズ】チームメートと共に、試合前に勝利を祈るラムズDTドナルド(♯99)=photo by Getty Images

パッカーズは、前回スーパーボウルで優勝した2010年シーズンは第6シード、ワイルドカードからの快進撃だった。第1シードの今回は、円熟のQBロジャースと、ジョーンズ、ウイリアムズのRBデュオでオフェンスに死角はない。ロジャースがエースQBになってから初めてホームのランボーフィールドで迎えるNFCチャンピオンシップ。10年ぶりのスーパーボウル出場に向けて準備は万端だ。

【小座野容斉】

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