2014年2月11日、佐々木健介が電撃引退を発表した。ラストマッチは中嶋勝彦との一戦。血のつながりはないが、本当の親のように愛情と厳しさで育て上げた愛弟子だった。 2014年2月11日、DIAMOND RING後楽園大会で佐々木健介が電撃引退を宣言。同大会でおこなわれた愛弟子・中嶋勝彦戦がラストマッチとなった。
2004年4月に健介は“息子”として16歳の中嶋を迎え入れた。血のつながりはない。だが、本当の親のように愛情と厳しさを持って中嶋を育て上げ、“親子”で全日本プロレスのアジアタッグ王座やみちのくプロレスの東北タッグ王座を戴冠。中嶋が2012年8月に結婚という人生の節目を迎えた時、目を涙で潤ませた。
そんな“息子”との7年ぶり2度目の一騎打ち。健介はジャーマン・スープレックス・ホールドで敗れた。
「勝彦、強くなったな。オレは28年、やってきた。こんなに気持ちのいい負けってないなって感じてるよ。誰よりも辛い練習をして、誰よりも厳しい環境で育ってくれた。オレが本当に感謝しているぐらいだ。プロレス、このリング、オレは思い残すことはないよ。みなさん、この28年間、佐々木健介を応援してくれて、ありがとうございました!」
2日後、健介は東京ドームホテルで会見をおこない、正式に引退を発表。引退興行などをおこなわず、中嶋戦を最後にプロレスラーとしてリングを降りた。
週刊プロレス 2月 3日号(WEEKLY PRO-WRESTLING No.2104)