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2021-01-22

【ボクシング】戦国ライト級の注目株、宇津木秀が8連勝

テンポを自在に変えられるのが宇津木の強み

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 22日、東京・後楽園ホールで行われたライト級8回戦(DANGAN A級トーナメント決勝)で、同級注目選手の日本5位・宇津木秀(うつき・しゅう、26歳=ワタナベ)が、脇田将士(24歳=ミツキ)を4回1分57秒TKO。デビュー以来の連勝を8(7KO)とした。

 長身サウスポーの脇田に、宇津木は立ち上がりからスムーズに左ジャブ、右ストレートをボディへ。近づいてはタイミングのいい右アッパーをボディに刺し込み、出入りをうまく使いながら、ペースを掌握した。

 脇田は、宇津木の回り込み際に左ストレートを狙うのだが、宇津木の反応は冴えている。まるでウォーミングアップをするように左右アッパーを軽く打ちながら、体を柔らかく使ってリズムを取る。そして軽い連打を打ったかと思うと、反転、鋭い右ストレート。これで4回にダウンを奪った宇津木は、ダメージの残る脇田に力みのない滑らかな連打を打ちながら、右アッパーをボディにズドン。レフェリーが割って入り、試合を止めた。


「長い回を経験したい」と言う宇津木。強すぎて早い回で終わってしまうのが“悩み”だが、今日も4回で終わってしまった

 脇田の攻撃を腕で受け流す。同時にヒザを使って上体を動かす。何枚にも張った防御動作に加え、相手のバランスを崩させて、いつでも攻撃に移れる体勢を築いておく。これまでよりも空振りも目立ったが、脱力連打をブレることなく繰り返し、決してペースを乱さなかった。やはり、このレベルでは群を抜いている。

 世界同様、国内ライト級勢も、好選手揃いで激しさを増している。宇津木はその中でも、上を期待できる選手だ。

写真_小河原友信

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