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2021-01-28

ボクシング年間表彰発表。 最優秀は井上尚弥と多田悦子が受賞

プロ8年で4度目の受賞となった井上尚弥 photo/Getty Images

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 JBC(一般財団法人日本ボクシングコミッション)、JPBA(日本プロボクシング協会)、運動記者クラブ・ボクシング分科会によって毎年選考・選出される『2020年 年間表彰選手』が28日、発表された。男子の最優秀選手は3年連続4度目の井上尚弥(27歳=大橋)。女子の最優秀選手には11年ぶり2度目となる多田悦子(39歳=真正)が選ばれた。なお、今回は新型コロナウイルスの影響により、授賞式は行われない。

 各賞受賞者、ならびに受賞コメントは以下のとおり。

【プロ男子の部】

☆最優秀選手賞
WBAスーパー・IBF世界バンタム級チャンピオン
井上尚弥(大橋) ※3年連続4度目の受賞


21日の『LEGEND』発表会見より 写真_山口裕朗

「すごく嬉しく思います。今年に関しては井岡(一翔)選手が獲ってもおかしくないと思っていたので。あの試合は本当に素晴らしかったし、年末でインパクトもあったので。今年は1試合しかできなかったけれど、ラスベガスという大きな舞台で、メインでできたことも評価されたのかなと思います」

☆技能賞
WBO世界スーパーフライ級チャンピオン
井岡一翔(31歳=Ambition) ※2年連続2度目の受賞


同業ボクサーたちをも虜にした技術が光る井岡 写真提供_Ambition GYM

「まずはじめに、このような難しい時期に試合ができたことを、関係者の皆様、スポンサーの方々、応援してくださるファンの方々に深く感謝申し上げます。また、その試合を年間最高試合、技能賞として評価していただきまして、大変嬉しく思っておりますし、また、励みになります。今年もさらなる高みを目指して精進して参りますので、応援よろしくお願いいたします」

☆殊勲賞
WBO世界フライ級チャンピオン
中谷潤人(22歳=M.T) ※初受賞


新人王、日本、そして世界。着実に叩き上げてきた中谷 写真_山口高明

「この度は殊勲賞をいただきき嬉しく思います! ありがとうございます! さらに飛躍できるようこれからも目標に向けて頑張って参ります!」

☆努力・敢闘賞
OPBF東洋太平洋ライトフライ級チャンピオン
堀川謙一(40歳=三迫) ※初受賞


7月、冨田大樹(ミツキ=左)を10回TKOに下し、空位の王座を獲得した堀川。これが58戦目だった 写真_石井愛子

「努力·敢闘賞に選んでいただきありがとうございます。努力を続けることも簡単ではなく、会長はじめジムの仲間に励まされ努力できたと感じています。いただいた名誉を汚さぬよう、努力を忘れず生きていきたいと思います」


WBOアジアパシフィック・OPBF東洋太平洋・日本スーパーフライ級チャンピオン
福永亮次(34歳=角海老宝石) ※初受賞


12月、日本王者・中川健太(三迫=右)を10回TKOし、空位のOPBF王座も合わせて三冠王者となった福永 写真_小河原友信

「この度は努力・敢闘賞受賞、本当にありがとうごさいます。浮かれることなく、まずは今後のアジア3冠防衛戦を無事クリアできるよう、日々精進してまいります。名王者、名選手がひしめき合う、激戦区スーパーフライ級ですが、チャンスがあれば世界タイトルにも挑戦したいです。今後ともご声援よろしくお願いいたします」

☆KO賞
WBAスーパー・IBF世界バンタム級チャンピオン
井上尚弥(大橋) ※2年ぶり4度目の受賞


聖地ラスベガスのリングで、マロニーを7回KOした井上尚弥 Photo/Getty Images

「KOに対するこだわりは持っています。見ている方々にわかりやすいKOだったのかなと思います。(ジェイソン・マロニー=オーストラリア=を)倒したパンチはずっと練習してきたもの。タイミングを見計らってのもので、試合で出せてよかったです」

☆新鋭賞
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級チャンピオン
三代大訓(26歳=ワタナベ) ※初受賞


元世界王者・伊藤雅雪(横浜光=左)を僅差の判定ながら攻略した三代 写真_小河原友信

「多くの方々に認められ選出される年間表彰で、新鋭賞をいただけて嬉しく思います。いまだコロナによって大変な状況が続いていますが、興行関係者、これまでルールを守って観戦してくれたボクシングファンの皆様に感謝申し上げます。新鋭賞に選ばれた選手は、のちに世界チャンピオンとなっていることが多いので、東洋タイトル獲得後は新鋭賞に選ばれるような選手になりたいと思っていました。2021年は気持ちを新たにフレッシュに戦って、さらに上の賞を目指します!」

☆年間最高試合賞
【世界タイトルマッチ】
WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ12回戦
(2020年12月31日/東京・大田区総合体育館)
井岡一翔(Ambition)vs.田中恒成(畑中)
※DANGAN AOKIプロモーション


4階級制覇の井岡と3階級制覇の田中の激突は、井岡の8回TKO勝利 写真_菊田義久

【世界戦以外】
ライト級10回戦<WBOインターコンチネンタル・ライト級王座決定戦=※JBC未公認>
(2020年12月12日/アメリカ・ラスベガス・MGMグランド カンファレンスセンター)
中谷正義(帝拳)vs.フェリックス・ベルデホ(プエルトリコ)
※トップランク・プロモーション


2度のダウンを喫しながら、大逆転の9回TKO勝利を収めた中谷(右) Photo/Getty Images

中谷正義選手(31歳=帝拳)のコメント
「選んでいただいたことは、大変ありがたく、光栄なことですが、自分としては満足できる試合内容ではなかったので、素直に喜べない部分もあります。次は世界戦を含めた年間最高試合を受賞できるように頑張ります」

【プロ女子の部】

☆最優秀選手賞
WBO女子世界ミニマム級チャンピオン
多田悦子(真正) ※11年ぶり2度目の受賞


コンディショニングの重要性を説く多田 写真_藤木邦昭

「嬉しいです。軽量級でも、ああいうKOを見せられると示せた。ボクシングは芸術だと思っているので。力だけじゃなく、タイミングが大事だと自分でもあらためて実感しました。真正ジムに世界のベルトが戻ってきたのも嬉しい。コロナ禍で試合へ向けての調整以外にも、大変なことばかり。リングに上がれるなら、いいパフォーマンスを見せたいと思っていましたから。

(12月の試合を振り返って)
 あの試合に向けてはすごく短い時間で作り上げましたた。1月(に同じ宮尾と)の試合後に引退しようかと考えて、応援してくれた方々に挨拶に行ったりしていたんです。右太腿つけ根を痛めて手術の一歩手前という状態だったので。(結局、引退を思いとどまり)練習のやり方を根こそぎ変えました。ストレッチをはじめ柔軟性を高めるトレーニングや動体視力を向上させるもの、バランス感覚を磨くなど(体の状態を整える)コンディショニングを大切にしました。ジムワークを再開したのは試合3ヵ月前ぐらい。スパーリングは約3週間で、それ以前に比べれば4分の1ぐらい。コンディショニングを意識したことで今は試合前より調子がいいぐらい。あの試合では9回KOだったけど、今なら前半でKOできそうと思います。(KOシーンについては)1月の試合で対戦した感覚が残っていたので、8回で(相手の)息が上がってきて9回は絶対に(相手が)出てくると思ったから。あのタイミングのカウンターは練習していた。それがハマりました」

(2021年の目標は)
 4団体制覇で、あとはWBCのベルトですね。ただ(決定戦で獲得した現在保持する王座の)防衛戦をやらないといけないみたいなので。まず、そこへ向けて頑張ります。今年は40歳になります。悔いのないようにやっていきたいです」

☆年間最高試合賞
WBO女子世界ミニマム級タイトルマッチ10回戦
(2020年12月3日/東京・後楽園ホール)
多田悦子(真正)vs.宮尾綾香(ワタナベ)
※DANGAN AOKIプロモーション


1月に続く再戦は、多田が9回開始早々の左カウンターでフィニッシュ 写真_小河原友信


【特別賞】※2020年に引退した元世界チャンピオンに贈られた
粟生隆寛(元WBC世界フェザー級&スーパーフェザー級チャンピオン)

古巣・帝拳ジムのトレーナーとなった粟生さん 写真_菅原淳

八重樫東(元WBA世界ミニマム級・WBC世界フライ級・IBF世界ライトフライ級チャンピオン)

大橋ジムのトレーナーなど、多方面で活躍する八重樫さん 写真_本間 暁

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