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2021-01-31

【プロレス】力皇猛が絶対王者の小橋建太を撃破 2005年3月、NOAH武道館

敗れた小橋建太は「リキの気持ちを感じましたけど、俺に世代交代はない。チャンピオンで無くなっただけで、決してこれで終わりじゃない」と前を向いた

GHCヘビー級王座を2年守り続けてきた小橋建太がついに陥落。絶対王者を沈めたのは、大相撲から転向して5年目の力皇猛だった。

 2005年3月5日、NOAH武道館大会で一つの時代が終わった。2003年3月からGHCヘビー級王座を2年守り続けてきた小橋建太が14 度目の防衛戦で敗北。力皇猛が第7代王者となった。

 前年3・6武道館と同一カードのGHCヘビー級選手権。力皇は恩人である小橋との2度目のタイトルマッチを前に「1年前とはすべてが違う」と言った。武道館のメインを経験し、無双というオリジナルの切り札を手に入れ、タッグながら小橋から初めてフォールを奪っている。

 闘いぶりも1年前とは違った。持ち味を殺すような小手先の足攻めに頼らずに、ひたすら馬力を生かして前進。無双につなげることができれば勝てる。そんな絶対的な自身を胸にハーフネルソンを食らっても、ラリアットを食らっても、ムーンサルト・プレスを食らっても、必死で立ち上がり続けた。

 力皇は観客からの後押しも受けて、新兵器の抱え込み式バックドロップを決めると、頭からのぶちかまし、無双とラッシュを仕掛けた。ついに小橋から3カウントを奪取。勝利者インタビューでは涙で声を詰まらせていた。

 大相撲からプロレスに転向して約5年。力皇がついにNOAH の頂点にたどり着いた。
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