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2021-02-22

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大学駅伝界の強豪校へ ガーミンを活用した創価大駅伝部のトレーニング改革

創価大は、2019年2月に榎木和貴監督が就任して以降、めきめきと力を付け、大学駅伝界で存在感を放っている。躍進の秘密を探っていくと、ガーミンのランニングウォッチを活用したトレーニング改革があった。
文/和田悟志 写真/創価大駅伝部



トレーニング状況を共有

 今、大学駅伝界で最も勢いのあるチームの1つが創価大だろう。正月恒例の大学駅伝では、最後は逆転を許したものの、準優勝と健闘した。

「3位を目標にやってきましたが、それでもクリアできたら上出来過ぎると思っていたぐらいです」

 榎木和貴監督はこう話すが、レースの大半で先頭をひた走り、大きな見せ場を作った。就任1年目からチームを上位に導いたが、2年目にはさらなる躍進を果たした。

 今年度は未曾有の事態に直面し、活動が制限されるなど、どの大学にも大きな影響があった。創価大駅伝部も例外ではない。4月、5月の緊急事態宣言下には部員の半数は寮に残ったが、半数は帰省。その間も、部員には基本的に同じ練習メニューを課したが、帰省した者は競技場を使用できないなどの問題に直面した。そんな時に役立ったのがガーミンのランニングウォッチだった。

「例えば“12000mのペース走+400m×5本”というメニューの時は、競技場が使えない選手には、ロードで“12㎞を3分20秒ぐらいで、心拍数は○○ぐらいまで上げて”と指示しました。また、“400m×5本”は“1分間走×5本”という形で実施するなど、臨機応変に対応してもらいました」

 ガーミンは、GPS専門メーカーならでは、リアルタイムかつ正確に、距離やペースを確認でき、心拍計測によって運動強度も分かる。直接指導できない環境下でも、各選手が同等の練習を行うことができた。

 また、スマートフォンアプリのガーミンコネクトにはトレーニングデータをアップロードでき、メンバーでデータの共有ができる。

「帰省した者は、頑張っているところを見せてくれたし、寮に残った者は定期的にタイムトライアルを行い、自己記録更新につなげた。情報を共有できたことで、競争意識を高めることにつながったと思います」

 榎木監督が言うように、モチベーション維持に一役買った。


 


【5月と8月の月間走行距離】
緊急事態宣言下にあった昨年5月は、自主練習期間になり、月間目標距離を700㎞に定めたが、多くの選手がクリアした。また、走り込み期の8月は900㎞に設定したが、11人が達成(基本の750㎞は38人がクリア)。1000㎞を超えた選手も2人いた。データを部員で共有することは、選手たちのモチベーション維持につながった。

効率の良い練習に


 榎木監督は就任当初から、目標とする月間走行距離を、基本的には750㎞と定めている。その負荷割合も決めているが、その際には心拍計測によるトレーニング強度が目安となる。例えば、1000mのインターバルなど高強度の練習は180〜200bpm、脚作りを目的とした距離走は150~180bpm、普段のジョグは120〜130bpmといった具合だ。

「1000mのインターバルでは昨年度より3〜5秒上げても、選手の成長やシューズの進化もあって、心拍数はそんなに変わりませんでした。心拍数を重視しながらタイム設定を上げるなどコントロールしています。しっかりとメリハリを付けることで、この領域まで心拍数が上がった時にオールアウトしてしまうなどの目安も分かり、レースの組み立てにも役立てています。また、距離走やジョグのデータを見たときに、目安よりも高い数字の場合には、疲労回復が遅れていることもあります。故障の予兆がないか、選手の余裕度を確認し、練習の調整を図ります」

 ガーミンを活用することで、選手たちは練習の目的を理解し、効率良いトレーニングができているという。また、試合から逆算して、“この練習は100%出し切る必要はない”などと考えながら取り組むことで、目標の試合でパフォーマンスを発揮することにもつながった。



【心拍数に見る練習強度】
 主力選手の石津佳晃(4年)が12月に行った5㎞×4本のペースと心拍数のデータ。高強度の練習ながら、150~180bpmの範囲内できっちりとこなしている。


 


【心拍データによる疲労度の見極め】
ある選手の早朝ジョグのペースと心拍数のデータ。比較すると、上のデータは、ペースが遅いのに、心拍数は高いのが分かる。疲労が溜まっている状態であることが予想される。


適材適所の区間配置


 また、ランニングダイナミクス機能を活用すれば、ピッチやストライドのほか、接地時間や接地バランスなどの解析をできる。

「向かい風の駅伝で、たまたま跳ねない走りがクローズアップされましたが、うちはエリートが集まるチームではないので、フォアフットで跳ねるような走りをする選手はもともと少ないんです。自分たちの持ち合わせているフォームが、たまたま今回の気象条件にマッチした」

 榎木監督はこう話す。結果論かもしれないが、先頭を奪った嶋津雄大(3年)や、上り基調のコースを走った三上雄太(3年)は、ピッチ数が高く、上下動が小さいことが好走につながったと言っていい。また、濱野将基(2年)はフォアフット走法で大きなストライドが、下り基調のコースにはまった。フォームを解析することは、コースの特徴に合わせて適材適所に選手を配することにも役立ちそうだ。

「当初、“5年計画で優勝争いできるチームを”という計画を掲げていましたが、計画より少し早く進んでいます。とはいえ、あまり高望みせずに、本当に優勝を目指せるチームなのか、しっかり見極めていきたい。その上で、“優勝”という言葉を口にできるのかなと思っています」

 就任2年目で大きな躍進を果たしても、榎木監督は堅実な姿勢を崩さない。だが、このままの勢いで、さらなる進化を遂げれば、頂点に立つ日も近いかもしれない。


榎木和貴監督は就任2年目。正月恒例の大学駅伝では総合3位も目標に掲げ、前回以上の好成績となる準優勝に導いた


 
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¥ 44,800+税
創価大駅伝部は、この春からはForeAthlete 745を使用。ランニングダイナミクスポッド(別売)も活用している。
https://www.garmin.co.jp/minisite/foreathlete/foreathlete-745/


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【内容】
1部 トーク編(大学駅伝関連)
2部 理論編(GPS心拍ウォッチについて)
3部 実践編(GPS心拍ウォッチを活用した練習方法)
上記の3部構成になります。

【MC】
生島 淳 
1967年宮城県生まれ。
早稲田大学卒業後、広告代理店に勤務しながらライターとして活動し、1999年にスポーツライターとして独立。ラグビー、野球、水泳などを中心に、圧倒的な取材力によって世界のスポーツに精通している。

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和田悟志

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