明日11日(木)、東京・後楽園ホールで開催される『フェニックスバトル』のセミファイナルでボクシングデビュー(54.5kg契約6回戦、対高井一憲=中日)を迎える元Kー1世界チャンピオンの武居由樹(24歳=大橋)は、100gアンダーの54.4kgで計量をパス。「デビュー戦らしく、若々しい試合を見せたい」とzoom会見の中、リラックスした表情で語った。「明日やっとボクシングデビューできるので、ワクワクしています」と、にこやかに語る武居。前日夜に、大橋ジム勢揃いの赤いジャージを渡され、「やっと一員になれた気がしますし、赤は燃えます」と気分を高揚させた。
初めてのzoom会見で、終始リラックスした表情の理由は……
信頼する八重樫トレーナーも会見に参加したから。ふたりの関係性がよくわかる 指導する元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナーは、「試合の中でいろいろなものを見せてくれると思う。見たことのない動きや雰囲気。それを楽しみにしている。トレーナーとしては、課題を多く見せてくれたほうがいい。試合を見て、今後どういうふうにもっていくか、選定したい」と話した。
ともにリミット100gアンダーで計量をクリア「(相手の)高井選手は、サウスポーでリーチが長くて、独特のリズムを持っていてやりづらそう。自分も4ラウンド以上戦うのは初めてなので、6ラウンドをやってみたいという気持ちと、でもいけるときにいって、早めに倒したいという気持ちもある」と武居。初めてのプロボクシングのリングに、様々思いを及ばせるが、これまでの大舞台慣れ、経験を生かした“嗅覚”がどう発揮されるか楽しみだ。
武居自身もサウスポースタイルだけに、ボクシング的には、ぶつかり合わない前の手(右)をどう使うか。そこがひとつ見所で、ポイントとなりそうだ。