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2021-03-11

【女子プロレス】武道館大会大成功…コーチ・ミラノが語るスターダムが変わった理由

武道館大会開場前に撮影されたスターダム所属選手集合写真

旗揚げ10周年記念大会となった3・3日本武道館大会を集客、内容ともに大成功に終えた、男女合わせていまもっとも勢いのある団体スターダム。武道館成功の大きな要因としては2019年12月からブシロードグループ入りしたことが挙げられる。同グループの新日本プロレスの人気を完全復活させているブシロードだけに当初から期待は高かったが、スターダムが傘下となってわずか1年と少しでの武道館初進出&大成功。

同グループ入りしてから、コーチとして月2回ペースで選手を指導しているミラノコレクションA.T.(元新日本、闘龍門のプロレスラー)はかつて闘龍門などで男子選手をコーチしていた経験もあるが、本格的に女子選手を指導してみて違いをこう語る。

「男子を教えていた時との大きな違いは、女子は説明が大事。いまはこういう状況だから、こういうもっていき方をしたほうがいいし、試合の組み立てもこういうことができる。こうしたほうがあなたのよさは出ると思うよ、とか。技術的なことをやらせるのも大事だけど、それ以外に個々の精神的ケアというと大げさだけど、講義をしている感じですかね」

 これまでのスターダムは団体内でキャリアの長い選手がコーチ役となることが多かっただけに、ミラノのコーチは選手にとって“目から鱗”的な部分も多かっただろう。

「試合を見ているとボクが伝えたことをやろうとしてる、生かそうとしてくれてるなって思います。プロレスに対して考える時間、なにをどうしたらいいのかがモヤっとしていたなかで、ボクがするのはこれをしたらいいんだよっていうひとつのナビ。プロレスに正解はないけどひとつナビゲーションをすることで目標が定まれば彼女たちは努力してやってくれる。言われたことを理解できるセンスは個々で違う。すぐできる選手、時間がかかる選手、言うことを聞かない選手。そこでは当然差が出てくると思います。ただ、ボクの場合、アドバイスが『細かすぎるよ!』って思われてると思いますけど(苦笑)」

 コロナ禍によって当初の予定より指導できる回数は少ないというが、それでも見るひとが見ればスターダムにミラノ効果が出ていることはわかる。11年目からのさらなる躍進へ向け、スターダムはリング上だけでなく、さまざまな側面から進化を続ける。
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