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2021-03-19

【女子プロレス】18歳の元アイドルレスラー、鈴季すずが批判上等、流血必至のハードコア&デスマッチに挑む理由

決意のハードコア七番勝負に挑んでいる18歳、鈴季すず

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 女子プロレス団体「アイスリボン」に所属する18歳の女子プロレスラー、鈴季すず。中学卒業後、故郷の宮崎から単身上京、埼玉・蕨市に道場を構えるアイスリボンに入門したのは3年前の今ごろだった。
チリンチリン!と叫んでいた頃のすず(写真は‘20年2月)
チリンチリン!と叫んでいた1年前のすず。天性の愛されキャラとキュートなルックスで人気を博した


 愛らしいルックスと誰からも愛される天性の“陽キャラ”だったすずはデビュー戦でいきなり同い年の先輩、朝陽から勝利。その後も駆け足でキャリアを重ね、アイドルさながらのキラキラしたコスチュームも相まって一躍人気者になった。

 そんなすずは昨年2月に「トップを目指す」ため、リボーンを図る。コロナ禍で先行き不透明な状況のなか、もがき、苦悩し、涙することもあったが、その年の団体最大のビッグマッチ、8・9横浜文化体育館大会で当時の王者・雪妃真矢を撃破。当時17歳の若さで団体の最高峰タイトル、ICE×∞初戴冠を果たし、歓喜の涙を流した。女子レスラーとしては単独最年少となる週刊プロレスの表紙も飾った。3・27後楽園の佐々木貴戦を前にデスマッチ・ドラゴンと呼ばれる大日本プロレス・伊東竜二のもとを訪ねた
3・27後楽園の佐々木貴戦を前に大日本プロレスのデスマッチドラゴン、伊東竜二を訪ねたすず


 そんなすずが今年2月より再び新境地に挑んでいる。ハードコアマッチにデスマッチ。しかも対戦相手は男子レスラー。賛否両論渦巻く過激な闘いに足を踏み入れたのだ。

 誰もが疑問に思うだろう、元アイドルレスラーがなぜそんな過酷な試合に挑戦するのか。18歳の女の子が、通常でも危険なプロレスにおいて、より体に傷を負いやすく、流血すら日常茶飯事である過激な形式に挑むのか。

 答えはシンプルだった。「ハードコアやデスマッチを見て、よりプロレスに興味を持ったし、自分もやってみたい!と思って、プロレスラーになることを決めたから」。

体に傷が残る可能性も承知のうえ。「自分を生んでくれた両親がもし反対したらやらなかったかもしれません。だけど、お父さんもお母さんも『やっとできるんだね』『やるからにはがんばって』と言ってくれた。いつまでやれるかわからないプロレス人生、だったら挑戦しよう!」。見た目はキュートな18歳でも、ハートはバリバリのプロレスラー。決して長くないプロレス人生だということをわかっている。だから、やりたいことを思い切りやろうとすずは決めていた。


七番勝負第1戦、宮本裕向戦でラダーに叩きつけられたすずは苦悶の表情を浮かべた
七番勝負第1戦、宮本裕向戦でラダーに叩きつけられたすずは苦悶の表情を浮かべた


 とはいえ、やっぱり18歳の女子がハードコアやデスマッチをすることに賛否が付きまとう。なんだったら、否の多いのが現実。すずもそれはわかっていた。

すず「自分がハードコアやデスマッチが好きだっていうバックボーンがありますけど、そんなの知らない人のほうが圧倒的に多いと思ううんです。おまけに、勝ち目が薄い男子のトップ選手が相手だから『コイツはナメてる』みたいなことをけっこうネットに書かれてたりして(苦笑)。でも、そうやって批判する人たちにこそ一回でいいから見てほしい。会場に来てほしいけど、このご時世だから動画でもいいです。自分は本気だし、真剣にやってるので。見たうえで、ナメてるって言われたら、それはその人の考えだし、自分が伝えられなかったということだから仕方ない。だけど、言う前に一回見てほしいんです」

3月27日、アイスリボン後楽園ホール大会ですずは、男子団体「FREEDOMS」代表であり、デスマッチ戦線のトップ選手、佐々木貴とハードコア七番勝負・第2戦で激突する。

18歳の女の子がハードコアに挑戦。

元アイドルレスラーが流血覚悟で男子レスラーと激突。

すずが何を言おうと批判はあるだろう。なんだったら客寄せパンダ扱いされてもいい。一度でいいから、ずっとずっとやりたかったハードコアマッチに本気で向き合う姿を見てほしい。「自分がどれだけ本気かを見てもらいたいです!」。18歳の女子レスラーは男子のトップ選手を相手にどんな闘いを見せるのか、3月27日、注目のゴングが鳴る。


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