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2021-04-05

【ボクシング】拳四朗がV8戦へ練習公開「勝つだけでなく、圧勝したい」

加藤トレーナー(左)と必勝を誓う拳四朗

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24日、大阪市のエディオンアリーナ大阪第一競技場で8度目の防衛戦に臨むWBC世界ライトフライ級チャンピオン寺地拳四朗(BMB)が5日、東京都内の三迫ジムからオンラインで練習を公開。同級1位・久田哲也(ハラダ)戦へ向け、軽快な動きを披露した。

 小刻みなフットワークに乗せてミットに、サンドバッグに間断なく繰り出す連打は、より緻密さを増した印象だ。三迫ジムで加藤健太トレーナーと磨き上げてきた「距離感」は、ブランクの間も細かな修正を加え、師弟とも進化を実感。これまでは練習でも試合でも加藤トレーナーの指示に頼りきりだったという拳四朗だが、「自分でも考えるようになった」という自覚の芽生えが最大の成長だと認める。

 コロナ禍、そして自ら招いた泥酔騒動によるライセンス停止処分を経て、16ヵ月ぶりに迎える防衛戦。相手の久田については「ほとんど動画も見ていない」と言い、ひたすら「自分の動きを極める」作業に努めてきた。堀川謙一、田中教仁、川満俊輝ら三迫ジムの猛者たちと重ねてきたスパーリングでは「うちの選手がみんな壊されちゃう」と、三迫貴志会長も舌を巻くほどの圧倒的な強さを備えてきたという。

「沢山の人に迷惑をかけ、応援してくれた人たちを裏切って、自分を見つめ直した」。奉仕活動を通じて、今まで以上に人のありがたみを知ったという拳四朗は、今度の試合で支えてくれた人たちへの恩返しを誓う。「ただ勝つだけでなく、圧勝したい」と “新しい自分”をリングで見せる覚悟だ。

写真提供/三迫ジム

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