close

2021-04-05

柳本幸之介(日本大豊山高)、高校生で東京五輪代表権つかむ!

200m自由形で2位に入り、800mフリーリレーに設定された合計タイムによる派遣標準記録の突破し同リレーの代表権を獲得した柳本(右)。同3位の萩野も代表権を獲得(写真◎小山真司)



佐賀から上京し急成長
 柳本は佐賀県出身。中学3年時、全国中学で100m自由形2位、同200m5位だった少年が、「ピンクのジャージがかっこいいと思ったのと、インターハイで躍動するあの人たちみたいになりたい」と、高校水泳界の名門、日本大豊山高の門をたたいたところからサクセスストーリーは始まった。指導する竹村知洋監督は、「授業も練習も真面目に取り組み、とにかく素直な好青年。それが彼の成長を後押ししている」とたたえる。

 そんな柳本に東京五輪がくっきりと見え始めたのは昨年9月。コロナによる自粛期間が明け、7カ月ぶりに出場した大会で、100m自由形で49秒41の高校新、そして200m自由形では自己ベストを2秒09も更新する1分47秒85をマークし、一気に前年の日本ランキング4位に相当する秀逸タイムをたたき出したときだった。

 15歳での上京、そしてコロナによる自粛生活を経てつかみ取った五輪切符。
「優勝した松元克央選手と比べても、身体の大きさ、そこから繰り出されるスピードもぜんぜん違う。それを実感することができたので、これに満足することなく頑張っていきたい」
 ビッグレースを経験し、さらに前を見つめた若武者のオリンピックでの躍動に期待したい。

*本日の東京五輪内定選手は以下の通り。
◆男子200m自由形
松元克央(セントラルスポーツ)
◆男子800mフリーリレー
柳本幸之介(日本大豊山高3年)
萩野公介(ブリヂストン)
髙橋航太郎(自衛隊)
◆女子400mメドレーリレー(背泳ぎ)
小西杏奈(ガスワン)
◆男子100m背泳ぎ
入江陵介(イトマン東進)
◆女子100m平泳ぎ
渡部香生子(JSS)
青木玲緒樹(ミズノ)

文◎桜間晶子(スイミング・マガジン編集部)

タグ:

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事