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2021-04-07

佐藤翔馬、日本新で世界に挑戦状

男子200m平泳ぎで日本新を樹立し、東京五輪代表に内定した佐藤(写真◎小山真司)

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競泳の東京五輪代表選手選考会を兼ねた日本選手権の第5日が7日、東京アクアティクスセンターで行われ、男子200m平泳ぎでは佐藤翔馬(東京SC)が2分6秒40の日本新で優勝。日本水泳連盟が定めた派遣標準記録を突破し、東京五輪代表に内定した。

世界の頂点は、はっきりと見えた。最初の50mを28秒88で入ると、前半の100mを1分0秒89で折り返す。さらには150mを1分33秒39。ここまでの50mごとのラップタイムは28秒88、32秒01、32秒50で、ラスト50mを32秒台中盤でカバーすれば、アントン・チュプコフ(ロシア)の持つ2分6秒12の世界記録どころか、前人未踏の2分5秒台も視野に入るハイペースだった。

「ラスト50mはめちゃめちゃキツかったです」と33秒01で、世界記録には届かなかったが、2分6秒40の堂々たる日本新を樹立した。

東京五輪でライバルとなるチュプコフは、後半追い込み型の選手。前半100mはライバルたちを後方から見定めて、後半の100mで一気に抜き去る。佐藤も「チュプコフのことは考えても意味が無いので」と笑いながら話したが、それだけ異次元の追い込みをみせる。

チュプコフは世界記録を樹立した2019年世界選手権を振り返り「ライバルたちは最初の100mから全力でいくだろうが、後半で追いつくことは可能だと思っていた。僕の前半のスピードはライバルたちによって変わる。オリンピックや世界選手権の決勝では、タイムではなく勝つことだけを考えている」と話している。チュプコフのライバルの筆頭に佐藤が挙がったのは間違いない。しかも自分とは正反対のレース展開をする20歳の出現に、少なからず、いや大いに心揺さぶられていることだろう。

佐藤を指導する西条健二コーチは、今回のレースにあたり、「最初の50mは今まで通り、次の50mは落ち着いて」という指示を出していた。それでいて、佐藤は前半100mがこれまでのベストラップよりも0秒22上がっている。そうなると、後半の強化が世界の頂点へのカギとなる。佐藤自身、「ラスト50mが33秒01かかってしまっているので、そこを強化していきたい」と、実感している。

日本のお家芸である男子200m平泳ぎ。「康介さんも金メダルを獲っているので、僕もしっかりと金メダルを獲りたい」と、所属する東京SCの大先輩でもある北島康介氏のあとを継ぐ覚悟は、もうできているようだ。



*本日の東京五輪内定選手は以下の通り。
◆男子100m自由形
中村 克(イトマン東進)
◆男子400mフリーリレー
松元克央(セントラルスポーツ)
関 海哉(日本大4年)
難波 暉(新東工業愛知)
◆女子200mバタフライ
長谷川涼香(東京ドーム)
◆男子200m平泳ぎ
佐藤翔馬(東京SC)
武良竜也(BWS)
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