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2021-04-29

【プロレス】常勝のパワー・ウォリアーが初めての敗北! 長期戦でペイントがはがれて見えたものは…1993年3月21日

場外でパワー・ウォリアーにフェースクラッシャーを決める武藤敬司

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 1993年3月21日、新日本プロレス名古屋大会でパワー・ウォリアーが初めての敗北を喫した。

 当時、パワーはホーク・ウォリアーとの“ヘルレイザーズ”で常勝街道をまっしぐらに突き進んでいた。シングルマッチはこの日が初めて。それまで怒とうの短時間決着で3カウントを奪ってきたが、武藤敬司相手にどんな試合を見せるのか。

 結論から先に言えば、パワーは初めての敗北を喫した。しかし、23分30秒という時間をパワーのスタイルで闘い抜いた意味は大きい。

 直線的なパワーファイトに加えて、武藤の左足に狙いを定めるというキメの細かい攻撃や、ホークとのコンビでは無用の長物にすぎなかったサソリ固めも敢行。試合時間が加算されていくと同時にパワーのペイントははがれ、佐々木健介の素顔が露になっていく。

 最後はムーンサルト・プレス2連発で敗れたパワー。ペイントがはがれ、ほとんど素顔で悔しそうに左の拳を握りしめる姿は、初めて見せる人間的な感情だった。

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