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2021-04-24

【ボクシング】堤麗斗が兄・駿斗に続き史上2人目の金メダル! AIBA世界ユース選手権

兄・駿斗に続き、同大会で日本人2人目の金メダルを獲得した麗斗

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 ポーランド・キエルツェで開催中のAIBA世界ユース選手権の決勝戦が23日(現地時間)行われ、男子60kg級で堤麗斗(18歳=東洋大学1年)がイエルヌル・スユンバイ(カザフスタン)を30対27、30対27、29対28、29対28、27対28の4ー1で破り金メダルを獲得した。2016年に52kg級で優勝した兄・駿斗(当時、習志野高校3年)に続き、日本人2人目の快挙を遂げた。

 165cmの堤に対し、10cm以上長身と思われるスユンバイ。その長いワンツーが厄介に見えたのは初回の立ち上がりのみ。このクラスでは小さい堤だが、その小ささを逆利用する戦い方、それを支える全身のバネ、強さを存分に生かした。

堤はパワーでも技術でも上回った ※写真は予選
堤はパワーでも技術でも上回った ※写真は予選

 飛び込むスピード、飛びかかる身体能力に長け、サウスポースタイルから左ストレート、ワンツー、左をエサとして撒いてからの強烈な逆ワンツーをヒット。敢えて自ら距離をとり、スユンバイを誘い込んで右を打たせ、それを外して痛烈な左カウンターを奪うなど、決勝までの戦い方同様、パワーだけでなく、技術でも上回ってみせた。

 相手からすれば、自身のブローは届いても、堤のそれは届かない距離。そのはずが、自らの攻撃はかわされて、堤のロングが飛んできて打たれる。精神的に混乱しながら戦う羽目になったはずだ。堤は伸び上がって顔面を狙いすぎるきらいがあったものの、強靭な下半身があればこそできる業。腰高だったものの、体幹の強さがあり、趨勢に影響はなかった。

Photos by Margit Kincses

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