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2021-04-26

【ボクシング】比嘉大吾を破った新王者・西田凌佑、最大の武器は「強心臓」

比嘉戦の勝利で西田(右)と武市マネージャーにはジムから100万円のボーナスが贈られた

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24日、沖縄県宜野湾市で行われたWBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチでチャンピオン比嘉大吾(Ambition)を大差の判定に下し新王者となった西田凌佑(六島)が26日、ジムからリモートで会見。王座獲得の喜びと今後の決意を語った。

 元世界王者でもある比嘉のパワフルな攻撃を、作戦どおりの見事なアウトボクシングで完封。プロ4戦目で世界戦線に躍り出た西田は「うれしい気持ちでいっぱい。比嘉選手はプレッシャーが強く、しんどい試合だった」と、淡々と振り返った。武市晃輔マネージャーによると、西田は「感情の起伏が激しくない選手」。試合前の控室で安眠マスクをして寝ていたという強心臓は、アウェー沖縄のリングでも存分に発揮された。

 世界ランキング入りを確実にしたことで、ジム側は「チャンスがあればいつでも、どこでも」と大勝負に打って出る構え。武市マネージャーは「まだ4戦しかしていないので、認められていないかもしれないが、大森将平(ウォズ=元日本王者)と比嘉に勝って実力は証明した」と、世界戦へゴーサインを出した。

 もっとも西田は「世界は最終目標。今後はジムに決められた試合に一つひとつ集中していきたい」と冷静に受け止めている。3戦目までは1階級上のスーパーバンタム級だったが、今後はバンタム級でやっていく意向。熱い注目を浴びる階級で、緊張知らずの24歳は静かに闘志を燃やす。

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