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2021-05-01

【ボクシング】藤田健児ら帝拳の精鋭3選手がアメリカで本格活動へ

3月に無難なTKO勝ちでプロデビューを飾った藤田健児ら帝拳ジムの3選手が海外活動へ

 アメリカ・フロリダ州マイアミに本拠を置くボクシング・プロモーション『オールスター・ボクシング』は帝拳ジム所属の中野幹士、藤田健児、村田昴の3選手と契約したと発表した。

 海外で本格的に活動することが明らかになった3選手は、いずれも豊かなアマチュア経験を持ち、名門・帝拳ジムの次世代を担うとされる逸材ぞろい。その強打から“鉄の拳”というニックネームをすでに持つ中野は5戦全勝4KOを記録している。アマチュア174戦の藤田はこの3月にTKO勝ちで初陣を飾ったばかり。村田はプロではまだ戦っていないが、世界ユース選手権銅メダリストでもある。『オールスター・ボクシング』の総帥、フェリックス・サバラ・プロモーターによると、3選手はこの春から活動の拠点をアメリカに移し、本場デビューへの準備を進めるという。

 海外メディアに発表された3選手のコメントはいずれも強気。「日本最大のボクシングスターになる。まもなく世界は“鉄の拳”を目撃するでしょう」(中野)。「アメリカで試合をしたり、練習することに興奮している。ぼくのプロキャリアに大きな財産を作ってくれるはずです」(藤田)。「待ちきれない。自分の技術が世界レベルにあることをお見せします」(村田)。その言葉から張り切りぶりが伝わってくる。新型コロナ流行によって、国内で多彩な試合経験を積むのは難しいのが現状。3人のトライは、選手強化の新しいモデルになるかもしれない。

 受け容れる側の『オールスター・ボクシング』は、1960年代よりプエルトリコをなどカリブ・エリア、80年にマイアミに本拠を移してからでも40年の実績を持つ老舗プロモーション。キューバ人である父の後を引き継いだサバラ・プロモーターは、スペイン語放送『テレムンド』のボクシング放送に、年間10試合以上を提供している。中野、藤田、村田をこのテレビシリーズに積極的に起用したいとしている。「アメリカでの知名度を上げる手助けをしたい。ゴールは彼らを国際スターにすることだ」と語っている。

写真◎馬場高志

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