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2021-05-16

【プロレス】IWGPヘビー級王者の武藤敬司に大仁田厚が挑戦表明するも…1999年夏

グレート・ニタとグレート・ムタ

 1999年夏、新日本プロレスに向けて大仁田厚が仕掛けてきた。

 同年6月15日、大仁田がマスコミ各社にFAXで新日本7・21札幌大会参戦、武藤敬司のIWGPヘビー級王座挑戦を表明。無視および黙殺すれば、同じ軍団の蝶野正洋&ドン・フライらとともに新日本を離脱する意思も示した。

 翌16日、東京・調布「日活撮影所」でCM撮影していた武藤のもとへマスコミが殺到。質問は大仁田に対するものが集中した。

 IWGPヘビー級王座の次期防衛戦は7・20札幌で決まっており、挑戦者は小島聡だ。武藤は「挑戦したいヤツが詰まってるのに、アイツだけなんでそんな権限あるの? 気分悪いよ。次の闘いを大切にしたいからね。邪魔されたくないよね。小島に対して失礼だし、小島のことをナメてないしね。今のところ大仁田は眼中にないよ」と語った。

 そんな中、17日、新日本プロレスは記者会見で8・28神宮球場大会の開催を発表。新日本の広報は大仁田のIWGPヘビー級王座挑戦表明について「ありえない。タイトル戦を組む予定はない」との見解を示した。

 これに対して、大仁田は18日、駿台学園高校で緊急記者会見をおこない「新日本が7・21札幌でオレをIWGP王座に挑戦させれば、神宮にグレート・ムタを呼び戻す」と勝手に宣言。21日に新日本は大仁田の要求に対して「丁重にお断りします。実績を積んできて下さい」と返答。武藤&新日本、そして大仁田の意向に反して、24日発売のプロレス専門誌「週刊プロレス」では神宮球場をバックにムタとニタの写真を掲載し「世紀末魔界大戦!?」というコピーが躍った。

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