close

2021-05-15

【プロレス】武藤敬司がドン・フライ相手に東京ドームのメインでIWGPヘビー級王座防衛! 1999年4月10日

ドン・フライに足4の字固めを仕掛ける武藤敬司

 1999年4月10日、新日本プロレス東京ドーム大会で武藤敬司がドン・フライ相手にIWGPヘビー級王座V2を達成した。

 当時の武藤にとってのテーマは「プロレスを守る」。フライはMMAの世界からプロレスに殴り込みをかけてきた選手。新日本のリングではほとんど無傷で快進撃を続けており、チャンピオンとしてプロレスの威信に懸けても、叩き潰しておかなければいけない相手だ。

 プロレスの試合内容的に確固たる実績がないフライといかにして東京ドーム大会のメインを務めるのか。武藤は「レスラー人生で初めて」というほどのプレッシャーを抱えて、この日を迎えた。

 同大会では第0試合で大仁田厚が蝶野正洋とノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチで激突。IWGPヘビー級王者として“邪道”との間接的な勝負もあったが、モニターで大会を見ていた武藤はあらためて「新日本プロレスの素晴らしさ」を実感。電流爆破よりもプロレスの技が勝ると確信できたのである。

 武藤はゴングと同時にドロップキックからムーンサルト・プレス! 速攻でフライだけでなく、6万人の観客を魅了して、ドラゴンスクリュー、低空ドロップキック、十八番の足4の字固めで圧倒。最後は馬乗りパンチを腕ひしぎ十字固めで切り返して、IWGPヘビー級王座を防衛。同時に見事にメインイベンターとしての役目を全うした。

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事