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2021-05-09

【相撲編集部が選ぶ夏場所初日の一番】大関復帰の照ノ富士、力で圧倒し白星発進

モロ差しの明生を照ノ富士が左右から極めて豪快に極め出し、大関復帰初日を白星で飾った

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照ノ富士(極め出し)明生

東京都に緊急事態宣言が出されている中、無観客で夏場所が幕を開けた。宣言は延長されることになったが、4日目からはすでにチケットが売れている分だけお客さんを入れることも決定。場所前には力士、親方衆、行司、呼出しら協会関係者がPCR検査を受け、全員が陰性となった。力士たちは感染しないように、本当に頑張っている。

今場所は鶴竜の引退で一人横綱となった白鵬が休場。大関返り咲きを果たした照ノ富士を含めて4大関による優勝争いが期待されるが、初日は照ノ富士を取り上げたい。

相手は同期生の明生。時間いっぱいとなり、なかなか手をつかない明生に対し、照ノ富士は1回立ち上がって仕切り直し。ようやく立ち上がると、すぐに左を深く差してしまった明生。照ノ富士はそれを抱え込む。明生は右で前ミツを狙うが、照ノ富士は差した左を抜いて抱え込んだ。明生がモロ差しの体勢も、照ノ富士が左右から極めて、力強く前進。大関復帰初日を白星で飾った。

明生としては差さないでハズ押しで攻めたかったが、照ノ富士の術中にハマってしまった。大きな相撲を取られて、抵抗ができなかった。

「前に足が出たのでよかったと思います」と振り返った照ノ富士。右が差せなかったら、抱えて動きを止めようという作戦だったのだろう。立ち合いが合わなかったことについては、「相手が合わせてくれなかった」と語る。

2人とも立ち合いはサッと手をついて立つタイプで、先に手をついて待たない。テレビ解説の舞の海氏は「大関に対して失礼」と言っていたが、これは「横綱の顔を張るのは失礼」と一緒で、上の者の特権ではない。土俵に上がったら対等でいいと私は思う。

初日から3日間は無観客となるが、「テレビで応援してくれていると思うので、全力を出して頑張りたい。やることは変わらないので」と照ノ富士。先場所は3大関そろっての白星が11日目までなかったが、今場所は初日から4大関全員が白星。特に貴景勝、正代の相撲内容がよく、大関陣による優勝争いが期待できそうだ。

ここで初日を見ての個人的な優勝予想。本命は正代、対抗は貴景勝、穴に御嶽海でどうでしょう。照ノ富士は大関復帰まで全力で走ってきて、今場所は小休止かなと思う。大穴なら番付を大きく落とした実力者の隠岐の海が怖い存在だ。

文=山口亜土

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