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2021-05-07

【アーカイブ】1964年の聖火ランナー全掲載 長崎編 原爆投下からわずか19年。平和の象徴が駆け抜ける

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今大会の聖火リレーは20個目の都道府県となる長崎県につながれた。1964年大会の聖火リレーで長崎県は91名の正走者が選ばれた

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3月25日、福島県からスタートしたTOKYO2020の聖火リレーは、20個目の都道府県となる長崎県につながれた。世は新型コロナウイルスとの戦いの途上、それでもオリンピックのシンボルが日本全国、希望の道をつないでいく。

さて57年前、日本で初のオリンピック開催となった1964年東京大会の聖火リレーの全正走者名簿が、当時小社が発行した『スポーツ・マガジン』10月号に掲載されている。

1964年9月9日、鹿児島県、宮崎県、北海道の3カ所からスタート(北海道スタートの聖火は青森県で二手に分かれた)し、10月10日の最終ランナー坂井義則氏まで、その数、全4341人。これはそれなりに貴重な資料だろう。


1964年10月に発行された『スポーツマガジン10月号』の表紙。ここに聖火ランナー(正走者)4341人の全リストが掲載されている


57年前の聖火リレーは4つのコースに分かれて日本国中を巡り、皇居前で一つにまとまって国立競技場まで繋がれた

インターネットという新たな情報伝達ツールが全盛を迎えている今、57年の時を経て改めて、紛れもなく1964東京オリンピックの一部を彩った聖火ランナーたちの名前を、歴史と記録に刻み直すことが当社の使命であると考えた。

今年の聖火リレーが走るタイミングに合わせて、「57年前の聖火ランナー(正走者)」の名前を、都道府県別にリレー方式で刻んでいくこの連載。

第20回目の今回は「長崎県」。

熊本県からフェリー有明丸で有明海を渡った聖火は島原半島に上陸した。太平洋戦争下で被爆地となった長崎。わずか19年前の悲劇から懸命に立ち上がってきた長崎県民にとって、聖火の灯火は、平和のシンボルとして大勢の観衆に迎えられ、3日間を掛けて佐賀県へと繋がれていった。

57年前に長崎を駆け抜けた聖火ランナーの正走者91名は、こちらだ。
※氏名は『スポーツ・マガジン 10月号』に掲載された情報通りです。



1964年東京オリンピック聖火ランナー
【長崎県】
1964年9月13日〜15日 第1コース 91名

1 辻村 猛
2 井出 一弥
3 山川 朝義
4 田中 億治
5 原口 幸男
6 植木 重利
7 宇土 正浩
8 松本 義成
9 小田原一幸
10 菅  穂積
11 平川 秀明
12 宮崎 勝美
13 中島 昭
14 宮崎 孝信
15 白木 紀英
16 盛山日出幸
17 三丸 一利
18 福田 勝幸
19 永留 邦次
20 前川 治
21 野本 常明
22 上利 幸男
23 馬場 和俊
24 香椎 憲正
25 大曲 猛
26 西村 薫
27 大久保隆輔
28 浜 儀一郎
29 野中 春彦
30 浦田 敏久
31 山崎 俊明
32 西平 隆
33 高橋 克彦
34 橋本 靖博
35 津田 祐一
36 山田 国光
37 堀  強
38 松本 嘉勝
39 吉田 光利
40 井村 啓造
41 吉村 研一
42 南島 惇二
43 大道寺洋幸
44 四辻 清
45 引地 利勝
46 川口 浩平
47 岩脇 幹政
48 浦  啓二郎
49 中山 恒久
50 川野 洋三
51 村岡 末男
52 木村 幹男
53 平井 義正
54 西山 吉晴
55 古川 剛
56 中島 啓次
57 岡田 忠彦
58 扇  武二
59 山本豊一郎
60 田中 安男
61 安永 隆行
62 松永 光英
63 木下 克之
64 出口 憲治
65 橋本 勝郎
66 谷口 哲雄
67 沢勢 正敏
68 川尻 孝司
69 永田 教美
70 高増 哲夫
71 宮島九州男
72 吉田 和俊
73 長崎 吉海
74 徳田 昭久
75 山下 和夫
76 岡部 雅道
77 森  博之
78 小林 敏夫
79 力武 和雄
80 井上 靖男
81 赤城 美土
82 内山 要一
83 中村 恒之
84 金子 勝朗
85 吉谷 洋司
86 豊増 広徳
87 中山 民夫
88 瀬戸 敏教
89 田中 良三
90 平野 和仁
91 山口 輝夫



次回の1964東京五輪聖火ランナー全リストは5月10日に「佐賀県編」を掲載予定です。

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