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2021-06-11

【しゅりんぷ池田のカード春秋】No.061 佐藤優悟(オ)

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オリックスの育成選手大量指名に注目

 新人選手を特集した「ルーキーエディション」、その中から2020年発売の「2020BBM ベースボールカード ルーキーエディション」を振り返ってみると、2019年のドラフトで感じたのは育成選手の指名が多いなということだったのですが、調べてみると2019年の33人指名というのは、2017年の32人を上回り過去最多でした。育成ドラフトが導入された初年度、2005年は6人のみだったのですから、隔世の感があります。

 育成ドラフトというと例年、ソフトバンクと巨人が延々と指名を繰り返すという光景がおなじみでしたが、珍しく8人をも指名したのがオリックス。同球団はソフトバンク、巨人、広島、そして2020年からの西武に続いて、2021年より三軍制度を導入する予定なのだとか。オリックスのドラフトというと社会人選手の指名が中心で、投手も野手も似たタイプの選手ばかり獲っていてワクワクしないなと、かねがね思っていたのですが、2019年のドラフトで指名した13人の中に社会人出身の選手は1人もいなかったのです! 同球団は育成方針において大きく舵を切った感があります。

 8人の育成選手はその指名順位に合わせて001から008までの背番号が振られました。007の背番号というと、1983年に日本ハムで新人王となった二村忠美が大洋への移籍を経て、93年に日本ハムに復帰する際に背番号007を希望したものの、リーグから却下されたという事件を思い出します。二村は映画の「007」シリーズの「ジェームズ・ボンドのような危険な雰囲気の選手になりたい」と同番号を希望したそうなのですが…。

 12球団でもっとも優勝から遠ざかっているオリックスだけに、この方針の大転換は要注目ですね。
(週刊ベースボール2020年2月17日号 掲載記事再編)

061 佐藤優悟
2020BBM ベースボールカード ルーキーエディション No.061 佐藤優悟(オ)

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