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2021-06-23

【ボクシング】世界へアピール期す山内に元高校球児・中山が挑むフライ級ハードパンチャー対決

山内(右)、中山とも高いKO率を誇る(写真/角海老宝石ジム提供)

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あす24日、東京・後楽園ホールで行われるWBOアジアパシフィック・フライ級タイトルマッチの前日計量は、チャンピオンの山内涼太(26歳=角海老宝石)が50.8キロのリミット一杯、同級5位の挑戦者・中山祐太(25歳=一力)が100グラムアンダーの50.7キロでともにパス。計量後、個別でリモート会見に応じた。

 山内が7勝6KO(1敗)、中山が8勝5KO(3敗1分)と高いKO率を誇る両者。昨年8月、戸髙達(レパード玉熊)との王座決定戦で3回TKO勝ちして以来の初防衛戦となる山内は「左の使い方とディフェンスの強化を課題にしてきた」とレベルアップの披露を期す。豊富なアマ歴を持つが、「もらったらすぐムキになっちゃうんで」とスパーリングでは打たせないことを徹底。先輩の元世界王者・小國以載の技術的なアドバイスも身になっているという。WBA2位をはじめ、世界ランキングも各団体で上位につける山内。「明日の試合を見て判断してほしい」と、世界へ挑む資格を陣営にアピールするつもりだ。

 一方、1年半ぶりの試合がジム移籍第1戦、しかも初のタイトルマッチとなる中山は「チャンスをものにする」と必勝宣言した。一力ジムに移籍して、田中栄民トレーナーに師事。「ほとんど自己流だった」というスタイルを一から鍛え直された。「打ち方、足さばき、強弱……。知らないことだらけだった」と成長を実感している。強打の源は、高校まで野球で培った強じんな足腰。甲子園の常連校、福島・聖光学院では3年間ベンチ入りを果たせなかった中山が、リングで栄冠に挑む。
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