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2021-07-24

【東京五輪・陸上展望】男子200m/ライルズ、高校生ナイトンに注目

実績、実力共に備えているライルズ

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【男子200m日程】
予選       8月3日 11:05
準決勝   8月3日 20:50
決勝       8月4日 21:55

  2019年世界選手権覇者で世界歴代4位19秒50の自己記録を持つN・ライルズ(Lyles)が、アメリカにとしてこの種目、2004年アテネ五輪以来となる金メダルを狙う。全米選手権を今季ベストの19秒74で優勝。同選手権で19秒78の自己新で2位になったK・ベドナレク(Bednarek)とともに、“スーパー高校生”E・ナイトン (Knighton)に大いなる刺激を受けた形だ。

 昨年まで20秒33がベストだったナイトンだが、5月から尋常ならぬ成長を見せ、かつてU・ボルト(ジャマイカ)が保持していたU18、U20世界記録を立て続けに更新。全米選手権で19秒84とさらに自己記録を伸ばし、1976年のモントリオール五輪以来となる高校生アメリカ代表となった。

 活況のアメリカ勢を追う面々では、アメリカを拠点とするD・オドゥドゥル(Oduduru/ナイジェリア)が4月にサードベストの19秒88を出して好調。また、リオ五輪で銀のA・ドグラス(DeGrasse/カナダ)こそ、打倒ライルズを期しているはず。5月に19秒89で走って調子を上げている。トルコの英雄、R・グリエフ(Guliyev)、謝震業(Xie/中国)といった自己ベストが19秒90アンダーの選手たちも、上位争いに加わるはずだ。

 日本勢は3名がエントリー。17年世界選手権では大会史上最年少で決勝進出を果たしたサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)だが、19年世界選手権以降、今年の5月まで競技会出場がなかったことも影響し、6月下旬の日本選手権では100m6位、200mは棄権した。7月には指導コーチのいる欧州に渡り、再調整して大会に臨む予定だが、どこまで調子を戻してくるか。

 3大会連続の五輪出場となった飯塚翔太(ミズノ)、初出場の山下潤(ANA)はまずは準決勝進出を目指す。

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