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2021-06-23

【陸上】奇数年は特に強い!? サニブラウンが日本選手権へ向け最終調整「しっかり3番に入って、オリンピックに向けて良い準備ができれば」

日本選手権前日の最終調整を行うサニブラウン 写真/代表取材

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明日6月24日から始まる陸上の第105回日本選手権100m、200mに出場するサニブラウン・ハキーム(タンブルウィードTC)が前日練習を終えた後、大会に向けての抱負を語った。

 6月上旬に日本に帰国したサニブラウンは、23日午前中に千葉県内のトレーニング施設で、翌日から始まる日本選手権に向け約1時間の最終調整を行った。課題のスタートダッシュやルーティーンとして取り入れている4kgのメディシンボールを使ったメニューなどをこなし、体の動きを一つひとつていねいに確認しながら、自身の状態を確かめた。

 サニブラウンは2019年のドーハ世界選手権以降、レースから遠ざかり、1年8カ月ぶりに出場した5月31日のアメリカでの競技会(100m)では、追い風3.6mで10秒25。本来の力からみれば、決して良い記録ではなかったが、「ここまでやることはやってきた」。また、明日からの大一番を迎える心境についても「全然湧いてないですね(笑)。明日スタートラインに立たないと多分、何も感じないかもしれないですね。ただ、それは19年も17年もそうでした」と気負いはない様子。

 サニブラウンにとって今大会は2年ぶりの日本でのレースだが、会場となるヤンマースタジアム長居は、2017年に100m、200mの日本選手権二冠を達成した相性の良い場所でもある。

「本当にいい競技場なので。観客の皆さんも5000人入るということなので、本当に久しぶりの大きな大会なので。日本選手権で、オリンピックがかかっている大事なとこですけど、しっかりそういう所ではスポーツというものを楽しんでいければなと思います」

 サニブラウンの競技歴を振り返ると、これまで奇数年では強さを発揮してきた。城西大附城西高2年時に初出場を果たした2015年日本選手権(新潟)では100m、200mで2位となり、同年夏の北京世界選手権200mでは16歳と172日で準決勝に進出、日本選手権初優勝&二冠の17年も夏のロンドン世界選手権200mでの決勝進出を大会史上最年少で果たしている。さらに19年の日本選手権(福岡)でも100m、200mの二冠、秋のドーハ世界選手権では100mで準決勝に進出し、4×100mRで銅メダルを手にしている。

 男子100mは24日に予選、準決勝、25日に決勝、200mは26日に予選、27日決勝が行なわれる。サニブラウンは両種目ですでに東京五輪参加標準記録を突破済みのため、決勝で3位以内に入れば東京五輪代表に内定する。

 男子100mはサニブラウン含め自己ベスト9秒台を誇る4選手の史上最高峰の戦いに。果たして2021年、サニブラウンにとってはどんなシーズンとなるのか。明日からの走りに注目したい。

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