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2021-07-24

【東京五輪・陸上展望】男子400mハードル/7月に世界新記録のウォーホルムが抜け出す

29年ぶりの世界新で波に乗るウォーホルム

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【男子400mハードル日程】
予選       7月30日11:25
準決勝   8月1日 21:05
決勝       8月3日 12:20

 7月1日に46秒70で走り、29年ぶりに世界記録を更新したK・ウォーホルム(Warholm/ノルウェー)と、全米選手権で46秒83の世界歴代3位で走ったR・ベンジャミン(Benjamin/アメリカ)が激突。18年に46秒98の世界歴代4位で走ったA・サンバ(Samba/カタール)が復調すれば、三つどもえになるかもしれない。

 勝負強さは世界選手権2連勝中のウォーホルムが上だが、スプリントは200m19秒99のベンジャミンが上回る。ベンジャミンは全米選手権でも、ハードル間の歩数を10台すべて13歩で押し通した。


 一方のウォーホルムは、19年世界選手権も昨年の46秒87のレースも、9台目までの13歩を維持できず10台目は15歩になり、逆脚踏切ができずにハードル手前で小刻みに調整していた。前半型のウォーホルムが10台目で失速すれば、ベンジャミンのチャンスが大きくなると思われていた。

 だが世界記録のときのウォーホルムは、9台目を越えて15歩に切り換え、スムーズに10台目を越えていた。それが世界記録更新につながった。

 ベンジャミンが勝つには、10台目の失速がないウォーホルムをトータルで上回る必要がある。金メダルには世界記録が条件になるか。

 日本勢では今季、一躍トップ戦線に浮上し日本選手権を制した黒川和樹(法大2年)と山内大夢(早大4年)の学生2人に、世界選手権4度出場を誇る安部孝駿(ヤマダHD)のベテランがどこまで世界トップクラスに挑めるかに注目が集まる。


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