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2021-07-27

【東京五輪・陸上展望】女子走高跳/初五輪でラシツケネが舞う

悲願の五輪制覇を狙うラシツケネ

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【女子走高跳日程】
予選       8月5日 9:10
決勝       8月7日 19:35


 2019年世界選手権のメダリストが、そろい踏みとはなりにくい状態である。世界選手権で3連覇したが、国ぐるみのドーピング問題で五輪参加がなかったM・ラシツケネ(Lasitskene/ANA)。今季の屋外シーズンは1m88と低迷していたが、7月に入って調子を上げ、14日には2m00を跳んだ。28歳で迎える最初の五輪は調整で最後のピースをはめ込みたいところ。

 19年世界選手権でラシツケネをあと一歩まで追い詰めた、銀メダリストのY・マフチク(Mahuchikh/ウクライナ)。今季は19歳ながら室内で2m06をクリアし、U20世界記録を樹立。屋外でも7月4日のダイヤモンドリーグ・ストックホルム大会で2m03をクリアし調子を上げてきた。

 同大会では、N・マクダーモット(Mcdermott/オーストラリア)が今季2度目の2m台となる2m01を跳んだ。

 19年世界選手権銅メダルのV・カニングハム(Cunningham/アメリカ)は、屋外で2m02をクリアして世界ランキング2位ではあるが、2m越えはこの1回のみ。16歳で1m90を越えて天才少女とその名を轟かせた彼女も23歳。東京五輪は千載一遇のチャンスとも言える。

 さらに、予選でタイミングをつかみ、決勝当日に大変身するシンデレラガールの登場もあり得るだろう。しかし、これまで大舞台での跳躍の安定度、沈着冷静な試合運びで、常に淡々と技を重ねるラシツケネが金メダルの大本命であることは間違いない。


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