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2021-07-31

【Tokyo2020 ボクシング】男子「最後の砦」田中亮明、負傷判定勝ちでベスト8進出!

左右連打で激しく攻める田中(右)=写真/ゲッティイメージズ

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東京・両国国技館で開催中の東京五輪ボクシング競技は31日午前、男子フライ級2回戦が行われ、日本男子で唯一残った田中亮明(27歳­=中京高教諭)が、胡建関(28歳=中国)を2ラウンド3-1の負傷判定で破り、準々決勝進出を決めた。田中は8月3日(火)11時から、銅メダル以上を懸けてユベルヘンエルネイ・マルティネスリバス(29歳=コロンビア)と対戦する。

 2ラウンドに胡が右目上と左耳の後ろをカット。流血は激しく、3度のドクターチェックの末に試合はストップされた。勝敗はそれまでのジャッジの採点にゆだねられ、20対18で田中が3人、20対18で胡が1人、残る1人は19対19。3-1の負傷判定で、田中がベスト8入りを果たした。

 割れた採点が不思議に思えるほど、田中が終始押していた。同じサウスポーの胡を右ジャブ、ワンツーで厳しく追い、距離が近づけば左ボディ。足を使って左を狙う胡を手数、有効打とも上回った。それでも初回終了後に発表された採点は3-2で田中。ポイント上は決して楽観できない戦いだった。

 2回も同様に田中が攻め、胡がかわす展開。劣勢の胡が左を打ちながら飛び込んだところで両者の頭が激突。胡の傷は深く、負傷判定の処置が取られた。勝利をコールされた田中は、国技館に雄叫びをとどろかせた。頭をぶつけられても、自身がカットしなかったのは幸いだった。弟のプロ3階級世界王者・恒成は、早速Twitterで「戦い方、作戦、完璧でした!!」と祝福した。

 田中は次戦で、2012年ロンドン大会の村田諒太、清水聡以来の男子メダル獲得に挑む。勝てば、フライ級では1960年ローマ大会の田辺清以来のメダルとなる。

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