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2021-08-03

井上尚弥が女王・入江聖奈を祝福

プロのキングからアマのクイーンへ

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 3日、東京五輪女子フェザー級で金メダリストとなった入江聖奈(20歳=日本体育大学3年)をWBAスーパー・IBF世界バンタム級チャンピオン井上尚弥(28歳=大橋)が祝福。所属の大橋ジムを通じて、コメントを発表した。

「入江聖奈選手、金メダル獲得おめでとうございます!
僕もロンドン五輪を目指していた身として、アマチュアボクシングのレベルの高さと厳しさを肌で感じました。
 夢舞台での金メダル、日本女子選手初の快挙に心からお祝い申し上げます」

 井上は相模原青陵高校3年だった2011年の世界選手権49kg級に出場。同大会は翌年のロンドン五輪出場権を争う大会でもあったが、残念ながら3回戦惜敗(ポイント12対15)。五輪金メダルからプロへ──の夢が絶たれ、翌年プロ入りに踏み切った経緯がある。

 その井上を当時破ったヨスバニー・ベイティア(キューバ)は今五輪フライ級に出場していたが、つい先ごろの準々決勝でガラル・ヤファイ(イギリス)に1-4(29対28、28対29、28対29、27対30、27対30)で敗戦。井上も言うとおり、あらためて、アマチュアボクシングの難しさ、厳しさを味わわされる戦いでもあった。

 出場すら叶わなかった井上だが、プロボクシングの世界では、日本人選手として初の“パウンドフォーパウンド”トップ3の評価を受け、世界的にも著名ボクサーに。日頃からアマチュアボクシング、オリンピック・ボクシングに敬意を示す井上が、その頂点に立った入江の快挙に、最大級の賛辞を贈るのも頷ける。

写真_ゲッティ イメージズ(入江)、本間 暁(井上)

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