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2021-07-24

【Tokyo2020 ボクシング】岡澤セオン、入江聖奈ともフルマーク勝ちで初戦突破

左パンチがカウンターで炸裂。岡澤は問題なくビカスに雪辱を果たした

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 東京オリンピックのボクシング競技は24日、東京・両国国技館で開幕した。日本勢は男子ウェルター級の岡澤セオン(INSPA)、女子フェザー級の入江聖奈(日体大)が登場し、ともにほぼ完ぺきな試合内容で判定勝ちして初戦を突破した。

岡澤はスタンディングカウントを奪う快勝

 岡澤はこの日が雪辱の戦いにもなる。昨年のアジア予選2回戦で敗れたクリシャン・ビカス(インド)と、五輪本番でいきなりの対戦。ある意味、さまざまに試される厳しい条件だったのだが、岡澤に気負いなど微塵もなかった。インターバル中にセコンドと談笑するほどの余裕さえ演出した。自慢のステップワークですいすいと動き回り、ビカシュの出端をシャープなパンチでくじく。まるでゲームを楽しむように3ラウンドを走り抜いた。
岡澤は次戦で伝説のテクニシャン、イグレシアスと対戦する
岡澤は次戦で伝説のテクニシャン、イグレシアスと対戦する

 立ち上がりから岡澤の快調さばかりが光った。何よりもフットワークがいい。跳ねまわるのではなく、滑るようにキャンバスを移動する。そして同じサウスポーのビカシュに鋭いジャブ、ワンツー、さらに左カウンターとヒットして、何もさせなかった。2ラウンドも岡澤が自在にコントロールしていった。次々にポジションを変える相手に、ビカシュは強打を振るう機会さえ作れなかった。

 3ラウンド、ビカシュは強引に出ようとするが、俊敏な岡澤は痛烈な右フックをカウンター。二歩三歩とよろけたビカシュにスタンディングカウントが数えられ、これがダメ押しになった。
 採点は30対27が4人、残る1人は30対26とつけ、まさしく文句のない岡澤の勝利だった。
入江(右)はやりたいことすべてをやってソロルザノに格の違いを見せつけた
入江(右)はやりたいことすべてをやってソロルザノに格の違いを見せつけた
五輪初戦。しかも日本選手として初登場とは思えない落ち着きがあった
五輪初戦。しかも日本選手として初登場とは思えない落ち着きがあった

レベルの違いをさんざんに見せつけた入江

 入江はもっと危なげなかった。対戦者のヤミレス・ソロルザノ(エルサルバドル)は国際的な実績が乏しく、戦前から有利と見られたカードだったが、それにしても、やりたいことすべてをやった。

 初回から大きなステップで間合いをつかみ、ジャブ、ワンツーと次々に打ち込んでいく。2ラウンドからはボディにも攻撃を展開して、ワンツーからの左レバーブロー、あるいは右アッパーをストマックに打ち込んだ。3ラウンド途中にはリングサイドから「練習のつもりで」と声がかかるほどのワンサイド。そのまま33歳のソロルザノにつけ入るスキを与えず、フルラウンドを戦い抜いた。

 5人のジャッジのスコアはこちらも全員が入江は60点満点。うち1人は6ポイント差をつけていた。スピード、動き、技術の幅、すべての面で入江が大きく上回っていて、当然の結果と内容とも言えた。

 入江は26日に第2シードのフルド・ハリミエプムラヒ(チュニジア)と、岡澤は27日にロンドン五輪金メダリストのロニエル・イグレシアス(キューバ)とそれぞれ対戦する。

写真◎ゲッティ イメージズ Photos by Getty Images

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